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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-15 starting battle
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試合開始の合図である、ブザーがアリーナに鳴り響く。
一夏、シャルル、ラウラ、麗矢の四人は何も言うことなくぶつかり合う。
一夏対ラウラ、麗矢対シャルル。
一対一が二つできた。
アリーナの中心から見ると、左側に一夏とラウラが、右側に麗矢とシャルルが戦っている構図になる。
◯
「始まりましたねー。」
管制室で間の伸びた声を上げるのは、一年一組の副担任、山田真耶。
真耶の視線の先には、同じく一年一組の担任、織斑千冬がいた。
一回戦からこの対戦カードにしたのは学園の思惑がある。
今年は、専用機持ちが一年に七人いる。はっきり言ってこれは異常であるがそのうちの三人はは今大会にエントリーしていない。
だから、今戦っている専用機持ちがエントリーしている四人全員だ。
早いうちに専用機持ちの数を減らそうという魂胆なのだ。
「やっぱり、織斑君が一番レベル的に低いですね。」
そう、その通りなのだ。
千冬は教員という立場があるから、表立って特定の生徒を応援するのはまずい。
だが、千冬の弟が今戦っている、心配そうに見ているのは当然のことなのだ。
ここで真耶が一夏のことを何か言えば、千冬は照れ隠しに絶対何かしてくるだろう。
同じ轍は二度踏まない。これは鉄則であった。
だから、何も言わずにモニターを見つめる。
千冬も真耶も。
――ズズッ
真耶がコーヒーをすすった音が管制室に響いた。
◯
麗矢対シャルル。
この戦いは熾烈を極めていた。
「くっ……。」
苦しそうに声を思わずあげた麗矢。
シャルルの高速切換の技術は認めるべきであろう。麗矢と同等、もしくは麗矢よりも速いかもしれない。
更にシャルルの機体《ラファール・リヴァイブ・カスタムU》が、一種の火薬庫のようなものになっているため、手数が多く、弾切れもほとんどないのだ。
対する麗矢は、長さ二メートルのブレード《スラッシャー》を二本展開して、ひたすら接近しか挑んでいない。
実は麗矢の機体《アルティメット・バード》は、遠距離武装が二門の超電磁砲しかないのだ。
あとは、今展開している《スラッシャー》二本に、長さ90センチほどのブレード《デスクトラクター》二本しかない。
高機動がコンセプトの機体で、火力は二の次にされた機体。セシリアは広域殲滅型のISと判断したが、麗矢が広域殲滅をしようとすれば、超電磁砲で行うしかない。
事実、近接特化型のISなのだ。
「君は近づくことしか頭にないのかなっ!」
事実である。まったくもってその通りだ。
ショットガンで弾幕を形成され、その薄いところを狙って突破すると、高精度の狙撃が
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