過去話〜二人の少女
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―――としたが、肝心のその人は消えていた。
(まぁいいか。後で調べれば出てくるだろ)
そして寝る前にどこで寝るかどうかでもめてからは特に平和で彼女も寝静まっていた。
(『宝条夜祥』。近接がうまいが意向に沿っていないので下のランクに位置していて切り捨てるべきか否かで克己の提案で俺の専属補佐という名のおもちゃにされたのか)
専属補佐というものは名ばかりで、実際は異性(特に女が男の下に就く)と18禁のことを平気でやることが多く、俺はいつもそういうのは断ってきた。まぁ、同い年だし最近の中学生は進んでいるということで配置させたんだろう。同じベッドに運ぶのは苦労した。
今も隣で寝ているその娘―――宝条夜祥は悲しい夢でも見ているのか泣いていた。まぁ、宝条家といえば各国に存在する大手会社だったのだが、それが一気に没落して路頭をさまよっていたらしい。それは俺が消えてかららしく、彼女も優雅な暮らしをしていたのだろう。それがどこの馬かもわからない人間の慰み者としての生活を強いられているのだから泣く気持ちも理解できなくもない。
(………俺の専属補佐か。利用しない手はないな)
幸い、俺にはその気はないが教えるのが上手いらしいのでそれを有効活用すればいい。そう思っていた。………まさかあんなことが起こるなんて思わなかったのだ。
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