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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-14 don't speak
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アリーナで問題を起こした麗矢。
厳重注意だけで済んだが、トーナメント戦まで戦うことを禁じられた。
だが、これは麗矢にとって嬉しいことである。
このおかげで一夏から練習に誘われることも無くなるし、ISを動かすような事態にはならなくなるはずだ。
問題を起こしたが自分にとっていいことばかりであった麗矢は医務室にいた。
セシリアと鈴の様子を見るためである。
ダメージレベルCまで負ってほとんど外傷がなかったのは奇跡に近い。
二人のけがは筋肉痛のような症状が全身に出たことぐらいだった。
二人のけがは学年別トーナメントの前に治る、が、ISはそうでもない。
ダメージレベルCというのはそのまま乗り続けているとISのほうに不具合が出かねない。
二人は不承不承といった感じに出場を辞退した。
「なあ、麗矢。」
不意に会話に入ることなく、窓から外を眺めていた麗矢に一夏は話しかける。
呼ばれた麗矢は顔を一夏のほうへ向けた。
「なんであの時すぐにISを展開しなかったんだ?」
麗矢は何も言わない。
ただ、苦い顔をして顔をそむけるだけだった。
セシリアと鈴も麗矢を見るが、麗矢から言うのを待ってか何も言わなかった。
「じゃあ、胸くそが悪いって言っていたけど、何か自分に心当たりがあるからじゃない?」
そんな時、唐突にシャルルの口が開かれた。
すると、麗矢の肩がピクッと動いた。
シャルルが何気なく言ったことに反応したのだ。
案外鋭いところをついてくる。侮れない。
麗矢は振り向いて一夏たちのほうを向いたが、口は閉ざしたまま。
そして、シャルルを睨み、空いていたベットに腰掛けていた腰を上げ、そのまま医務室から出ていく。
昔のことは言えないことなのか。
最近、以前よりも麗矢との距離が近くなっていたと思っていたが、それは思い違いだった。
麗矢のことは何一つわからない。
核心に迫ろうという時に限って煙に撒かれている。
まだ、麗矢と友達になることをあきらめていない一夏。
自らを明かそうとしない、一夏を嫌う麗矢。
二人はすれ違うばかりだった。
麗矢が出て行った数分後、一夏がいる医務室に一人一枚のプリントを持って多くの女子が押しかけてきた。
◯
どうやら、麗矢は抽選でタッグを決めるようだ。
一夏がそれは知ったのは学年別タグトーナメント当日だった。
麗矢は控室にいる。
その隣にはシャルルとタッグを組んだらしい一夏がいる。
麗矢と一夏は言葉を交わそうとしない。
否、一方的に麗矢が一夏の言うことに返事を返さないだけである。
ただ、モニターをくいるように見ていた。
『大変長らくお
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