第四十五話 説得
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第四十五話 説得
ラミアとアクセルがシャドウミラーに戻って二日後。またシャドウミラーが出て来た。
「今度は何処だ!?」
「大阪デス」
スワンが大河に答える。
「正確に言うと大阪湾に向かってイマス」
「そうか。なら今から行こう」
大河はそれを聞いてすぐに決断を下した。
「全軍今から大阪に入るぞ」
「おっ、大阪か」
それを聞いてタータが声をあげた。
「何かウキウキしてきたで」
「ホンマやな」
それにカルディナも相槌を打つ。
「アルシオーネはどないや?あとレインさんも」
「私はどちらかというと京都が」
「私も」
二人は大阪と聞いてもあまり嬉しくはないようであった。
「たこ焼きよね」
「あときつねうどんよね」
「そや、他にも一杯あるで」
「お好み焼きとかな」
「別にねえ」
「どちらも」
二人共ここでもあまりいい顔をしていない。
「どちらかというと私は湯豆腐が」
「そうよね。湯葉とか」
二人共かなりあっさり好みらしい。
「そういうのがいいのだけれど」
「あまり濃いのは」
「何、おもろないな」
「そういう味がええんやないか」
「何か面白い話になってるわね」
レイがそれを聞いて呟く。
「お肉。入っていたらいらないけれど」
「やっぱりそれなんだね」
シンジはそれを聞いてももう驚かない。
「綾波は」
「大阪も嫌いじゃないわ」
声に感情はないがこう答える。
「だって。きつねうどん好きだから」
「そうなんだ」
「ええ。けれどそれも」
レイは言う。
「戦いの後ね」
「そうだよね。大阪かあ」
シンジも大阪に行くのは久し振りであった。何か感慨がある。
「虎が出るのかな」
「むっ、呼んだか少年」
ここでバルトフェルドが出た。
「僕としてもあれだね。是非大阪のくいだおれをだね」
「やっぱり食べるんですね」
「ははは、人間は食べる為に生きているんだよ」
朗らかに言ってみせる。
「だからだよ。是非ね」
「わかりました。それじゃあ」
「さて、大阪での楽しみの前に一汗かくとするか」
「アンディもうやる気なのね」
「けれど艦長」
ダコスタ達が彼に言う。
「真剣にいきましょうね」
「勿論だよ。戦争は何時でも真剣勝負」
ここでは真面目な顔になる。
「最初からそのつもりさ」
「だったらいいんですけれどね」
「さて、それじゃあ行くか」
あらためて指示を出す。
「全軍大阪へ。行くか」
「はい」
こうしてロンド=ベルは呉から大阪へ向かった。まずは北から大阪に入りそこから大阪湾に回り込んだのであった。これが敵の意表を突く形となった。
「くっ、馬鹿な」
そのシャドウミラーを指揮するのはテンペストであった。彼は呉にいるロンド=ベルがまっすぐに来
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