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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十五話 説得
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過去に生きるのか」
「何とでも言え」
またゼンガーの言葉を拒む。
「俺は。そうした男なのだからな」
「ならばよい」
ゼンガーもそんな彼を否定しはしなかった。
「それならばな。過去に生きるのもまた人だ」
「否定しはしないのか」
「俺は人の生き様を否定することはない」
それがゼンガー=ゾンボルトであった。受け入れることができる男なのだ。
「ならば来い!受けて立とう!」
「残念だが今日はそうもいかん」
「後詰だからか」
「そういうことだ。それではな」
既に主力は撤退し終えている。後は彼等だけだったのだ。
「去らせてもらおう。さらばだ」
「ちっ、待ちやがれ!」
勝平が追おうとする。しかしそれはゼンガーが制止した。
「止めておけ」
「何でだよ、少佐!」
「もう間に合わぬ」
そう言ってまた彼を止める。
「既にな。下手に追っても返り討ちに遭うだけだ」
「ちっ、じゃあこのまま見ているだけかよ」
「そうだ。既に目的は果たした」
こうも彼に言う。
「だからだ。ここは追ってはならない」
「わかったよ。じゃあ戻るんだな」
「戦いは終わった」
一言で告げた。
「だからだ。それでいいな」
「ああ」
憮然としていたがゼンガーのその言葉に頷いた。大阪湾でのシャドウミラーとの戦いは結果としてはロンド=ベルの勝利だった。しかし彼等はその目的を半分しか果たしてはいなかった。
「今回は駄目か」
「やっぱり頑固ね」
キョウスケとエクセレンがこう話をしていた。
「何度も言わないと駄目みたいね」
「覚悟はしている」
キョウスケは静かに応えた。
「それこそ何度でも言うつもりだ」
「案外キョウスケもしつこいのね」
またいつもの調子になるエクセレンであった。
「私にはそんなことは全然ないのに」
「何を言っている」
しかしキョウスケはそれには取り合わない。
「俺はあの二人を連れ戻す。それだけだ」
「もう、つれないわね」
「つれないのもつれあうのも関係ない。だがまだ機会はある」
「そうですよね」
彼の今の言葉に頷いたのはアクアであった。横にはヒューゴもいる。
「やっぱり彼等は。シャドウミラーにいて欲しくないです」
「いて欲しくない、か」
「仲間だったのよ」
こうヒューゴに返すのだった。
「やっぱり。戦うのは」
「しかしだ」
金竜もやって来た。そうして言うのだった。
「敵であるからには戦わないといけないからな」
「それはそうですけれど」
アクアもそれは認める。
「そうした意味であの三人の対応は正しい」
「オルガ君達ですね」
彼等はあの時本気でアクセルを倒そうとした。アクアもそれは知っている。
「あの時は何考えてるのよ、って思いましたけれど」
「だが。連れ戻すのならいい」
金竜はこうも言う
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