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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十五話 説得
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シャドウミラーのW17だ。だからこそ」
そこまで言うとアンジュルグに異変が起こった。不意に浮力を失ったのだ。
「あら、やり過ぎたかしら」
「!?落ちる」
「ラミアちゃん、脱出しなさい!」
「誰が!」
この期に及んでもエクセレンの言葉を拒む。
「御前の言葉を聞くつもりなら!」
「しまった、このままじゃ!」
「大丈夫だ」
しかしここでレーツェルが出て来た。
「私が行こう」
「恩に着るわ、少佐」
「行くぞ、トロンベ!」
そう声をかけて黒いヒュッケバインを進ませる。
「ここで取り戻せれば」
だがそうはいかなかった。不意にそこにエキドナのラーズアングリフが出て来たのだ。
「あのマシン!?」
「まさか」
「残念だけれどW17を渡すわけにはいかないわ」
そう言ってアンジュルグを抱き抱えるのだった。
「危ないところだったわね」
「エキドナか」
「いい、テンペスト」
エキドナはテンペストに声をかけてきた。
「今日はこれで撤退させて」
「退くというのだな」
「ええ。アンジュルグもダメージを受けたし」
まずはそれが理由であった。
「それに部隊の消耗も激しいわ。これ以上の戦闘は危険よ」
「そうだな。確かに」
テンペストも部隊を見てそう判断するのだった。
「では。下がるとするか」
「ええ。後詰は私が回るわ」
「いや、俺が行く」
だがテンペストはそれを退けるのだった。
「いいのね、それで」
「御前はW17を保護してすぐに撤退しろ」
こう彼女に提案した。
「すぐにだ。いいな」
「その言葉、受け取らせてもらうわ」
そしてエキドナも彼のその言葉を受けるのだった。
「貴方のヴァルシオンならそれも可能でしょうしね」
「このヴァルシオン」
テンペストはヴァルシオンの力を感じていた。
「これならば妻も娘もな」
「それは」
それ以上言うことは止めたのだった。
「言わない方がいいわよ」
「そうだったな。済まん」
「わかってくれればいいわ。とにかく後詰は御願いね」
「わかった。それではな」
「ええ。お先にね」
エキドナはラミアを抱えて戦場を離脱する。それと共にシャドウミラーの将兵も撤退に入る。テンペストと彼の直属部隊が戦場に残り敵を寄せ付けないのであった。
「テンペスト!」
ゼンガーがその彼に声をかける。
「まだ戦うというのか!」
「この命尽きるまでだ!」
クロスマッシャーを放ちながら彼に応える。
「若しくは連邦が崩壊するまで。俺は戦う!」
「あのことは忘れよ」
ゼンガーはクロスマッシャーをかわしながら彼に言うのだった。
「もう。終わったことだ」
「俺にとってはそうではない」
しかしテンペストは彼のその言葉をはねつけたのだった。
「俺にとってはな。家族は」
「そうか。あくまで
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