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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十五話 説得
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狙えば一撃で倒せるというのに。何故だ」
「それは決まってるじゃない:」
エクセレンはこうラミアに返してきた。
「帰って来て貰う為よん」
「帰るだと!?」
それはラミアにとっては思わぬ言葉であった。
「私にか」
「他に誰がいるのよ」
いつものにこにことした軽い笑みでラミアに答える。
「あとアクセル君もね」
「馬鹿な。私はシャドウミラーの兵器」
その認識なのだ。
「それがどうして帰るというのだ」
「素直になればわかるわよん」
エクセレンはまた言う。
「ラミアちゃんの心にね」
「心・・・・・・」
ラミアには聞き慣れない、少なくともシャドウミラーでは聞くことのない言葉であった。
「そんなものが私にあるのか」
「誰にだってあるわよん」
またエクセレンは言う。
「だって人間なんだから」
「馬鹿な」
ラミアは気付いてはいなかった。今の己の顔と声が強張っていることに。
「そんなわけがない。私は兵器だ」
そのことを自分でも言う。
「それでどうして。心なぞ」
「あのね、ラミアちゃん」
またエクセレンは彼女に対して告げる。
「誰にだって心はあるのよ」
今度は表情も言葉も真面目なものになっていた。
「誰にだってね。人間だったらね」
「私が人間だというのか」
「他の何だっていうのよ」
また言う。
「人間以外の何だってないじゃない」
「私が・・・・・・」
その時ラミアの心に何かが宿った。いや、思い出したのだった。
「人間なのか」
「わかったらさっさと戻って来なさい」
また告げてきた。
「いいわね。部屋は用意してあるから」
「違う!」
しかしラミアはその言葉を拒んだ。
「私は兵器だ。W17だ」
ヴィンデルに与えられた名前を自分で言う。
「それ以外の何でもない。その私が」
「もう、分からず屋ね」
エクセレンはそんなラミアの言葉を聞いて顔を顰めさせる。
「そんなのだと苦労するわよ。もうしてるみたいだけれど」
「五月蝿い!」
エクセレンの言葉を必死に拒みながら弓を放ちに入った。
「これ以上私を惑わせるな!これ以上の言葉は!」
「むっ、ちょっとやばいわね」
照準が正確なのを見て取ってその顔を顰めさせた。
「こっちもやられるわけにはいかないし。悪いけれど」
オクスタンライフルを構える。それで撃つ。
「手加減はしたつもりだけれど。どうかしら」
「ぬっ!?」
それがアンジュルグの右腕を破壊した。右腕は四散して落ちアンジュルグは戦闘能力を喪失してしまった。
「しまった・・・・・・」
「さあ、どうするのかしら」
右腕を破壊したところでまたラミアに問うた。
「戻るの?それとも残るのかしら」
「残るも何も」
ラミアは必死に何かを否定するようにしてエクセレンに返すのだった。
「私は
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