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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十五話 説得
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こっちで引き受けられるものは引き受けます」
「頼むよ」
彼等も彼等で激戦の中にいた。そしてキョウスケとエクセレンであるが。それぞれアクセル、ラミアと激しい一騎打ちを繰り広げていたのであった。
「まさかここでも御前と戦うとはな」
「何っ!?」
キョウスケは今のアクセルの言葉に反応を見せた。同時に彼の拳を受け止める。
「それはどういうことだ」
「向こうの世界の御前とも戦っていたということだ」
それがアクセルの返事であった。
「こう言えばわかるかな」
「そうか。俺もまた複数の世界に存在しているのか」
キョウスケもそれを聞いて察したのだった。
「どうやら俺もまた一人ではないのか」
「そうだ。しかしこちらの世界にいる御前は」
また拳を繰り出してきた。
「俺が倒す。この拳でな」
「残念だがそうそう簡単にやられるつもりはない」
今度はアルトアイゼンを右に捻ってその攻撃をかわした。
「それに貴様を」
「俺を。どうするつもりだ」
「連れて帰る義務がある」
「戯言を」
アクセルはその連れて帰るという言葉に冷笑で返した。
「俺はシャドウミラーの人間だ。何故それで帰る必要があるのだ」
「自分で勝手にそう思っているだけだ」
しかしキョウスケはまだ言うのだった。彼は今は攻撃を仕掛けない。
「御前の居場所は本来はシャドウミラーではないのだ」
「まだ言うのか」
「何度でも言う」
キョウスケも負けてはいない。
「戻って来い。過去は問わない」
「では俺も何度でも言おう」
またしても拳を繰り出してきた。
「俺はシャドウミラーの人間だ!」
その拳と共に叫ぶ。
「そのシャドウミラーの名によってナンブ=キョウスケ、貴様を倒す!」
「これも言った筈だ」
キョウスケの目が光った。
「俺とてもそう簡単にやられるつもりはないとな」
「ぬうっ!」
「貴様の攻撃は既に見切っている」
拳と拳が撃ち合う。力は互角だった。
その力と力が拮抗する中で。またキョウスケは言うのだった。
「貴様では俺は倒せはしない」
「馬鹿なことを言え!」
その言葉にそれまで何とか冷静を保っていたアクセルの心の均衡が崩れた。
「俺は貴様を倒す。あの世界にいた頃から!」
叫びながら攻撃を繰り出してきた。
「俺の望みだ。だからこそ必ず!」
攻撃をさらに続ける。二人の戦いは激しさをましていく。
その隣ではエクセレンとラミアが遠距離射撃を互いに繰り出していく。アンジュルグの素早い動きにエクセレンも苦戦しているようであった。
「もう、速いわねん」
射程を測りながら呟く。
「速いのは好きじゃないんだけれど」
「一つ聞こう」
アンジュルグからラミアが彼女に問うてきた。
「何かしら」
「何故急所を狙わない」
ラミアが問うのはそこであった。

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