暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十四話 処刑
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「よし、撃てーーーーーーっ!」
今まさにミネルバに迫らんとするシャドウミラーのグランチャー部隊にそのタンホイザーが放たれる。それは彼等がその機動力を発揮するより速かった。瞬く間に数十のグランチャーが光の中に姿を消したのであった。
それが終わると生き残った敵にミゲルとハイネが襲い掛かる。そうして残った敵を掃討していく。
戦局はミネルバのタンホイザー発射と共にロンド=ベルに優勢となった。彼等は勢いに乗り敵を倒していく。連邦軍も彼等の動きと合わせて攻撃を仕掛けていた。
それはエキドナも見ていた。しかし彼女はそれを見ても冷静なままであった。そしてその冷静な顔で自分が率いる軍に指示を出したのであった。
「もういいな」
「それでは」
「そうだ。下がれ」
こう指示を出したのであった。
「それにもう頃合いだ」
「頃合い!?」
「そう、頃合いだ」
答えずにこう言うだけであった。
「わかったな。もう戦う必要はないのだ」
「左様ですか。それでは」
「うむ。では全軍撤退に移る」
また指示を出した。
「このままな」
「わかりました」
シャドウミラーの撤退は素早くロンド=ベルの面々から見れば実に呆気無いものであった。彼等もそれを見て拍子抜けしてしまった。
「何だ、こりゃ」
「もう終わりなのか」
キースとシローが言う。
「案外今回は諦めが早いっていうか」
「こんなこともあるのか?」
「ただ単に作戦が失敗しただけじゃねえのか?」
モンシアはあまり深く考えてはいない。
「それで逃げただけとかよ」
「逃げただけか」
バニングはその言葉を聞いて考える顔になった。
「そうかもな」
「少佐もそう思われますか?」
「ああ。ただ」
彼はシナプスに応えて言う。
「逃げたのが誰かだな」
「誰か?」
「とりあえず呉に戻るべきだ」
彼はまた言った。
「ここはな」
「そうですね。とりあえずは」
それにクリスが頷いた。
「戦いも終わったことですし補給にも」
「まああまり弾薬も減っていないけれどね」
バーニィは自分のザク3改の状況を述べて言った。
「それでも。あの二人がいるし」
「そうなのよ。変なことしていなかったらいいけれど」
「そうだ。だからこそすぐに戻るぞ」
またバニングが言う。こうして彼等は一旦呉まで帰るのだった。しかし呉に帰ったロンド=ベルの面々は嫌な予感が当たったことを知ったのだった。
「何っ!?」
「まさかとは思ったけれど」
皆その話を聞いて唖然とした。
「逃げたって!?」
「この基地から」
「・・・・・・そうだ」
基地司令が彼等に答える。
「信じられん。だが」
「おい、呉基地ってあれだろ!?」
キースが驚きを隠せない顔で皆に対して問う。
「連邦軍の日本にある基地の中で横須賀と並ぶ基地な
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ