暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十一話 二人への疑念
[10/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
・・」
「だが御前が戦うというのなら相手をしよう」
己の感情を押し殺しての言葉だった。
「私はそれだけだ。いいな」
「済まない。だが俺は」
「うむ」
二人は多くは語り合わない。しかし絆は感じられる。そうしたやり取りであった、
「では。参る」
「来い」
ディバインアームを構えてきた。
「このヴァルシオンの力、見せようぞ」
「ふふふ、私も運がいい」
その横でアーチボルトはゼンガーを前にして笑っていた。
「DCの剣豪をこうして倒せるのですから」
「俺を倒すというのか」
「はい」
慇懃な笑みで応える。
「それも血に塗れた姿にして差し上げますよ」
「戯言を。俺の剣は悪を断つ剣」
斬艦刀を構えての言葉だった。
「それを妨げることは誰にもできはせぬ!」
「正義なんてないのですよ」
アーチボルトはゼンガーのその言葉を嘲笑してみせた。
「あるのは生きているか死んでいるか。そして」
「そして?」
「力のない者は力の在る者のおもちゃとして死んでいく。それだけです」
「貴様!」
語るアーチボルトのその邪悪なものに激昂した。
「ここで断ち切ってやる。その邪悪なものを!」
「できればいいのですがね」
しかしアーチボルトの余裕は変わらない。
「私もこのヴァルシオンもそう簡単にはいきませんよ」
「それは承知のこと!」
その巨大な斬艦刀を構えつつ言う。
「だからこそ!受けてみよ!」
「むっ!?」
「我が名はゼンガー」
まずは名乗りからであった。
「ゼンガー=ゾンボルト!悪を断つ剣なり!」
「まだ言いますか」
そんなゼンガーを嘲笑する。しかし彼はそれを意に介さない。
「推して参る!」
構えから一気に突き進む。その背には日輪がある。それを後ろに今アーチボルトに突っ込むのであった。
「でえええええええええいっ!」
「来ましたか」
アーチボルトはそんなゼンガーの動きを冷静に見ている。そのうえでディバインアームを抜いた。
「ならば私も・・・・・・むっ!?」
「チェストーーーーーーーーーッ!」
ゼンガーの勢いが勝っていた。それに適うことができなかった。
対応が遅れた。ゼンガーの雷光斬りが袈裟懸けに迫る。その動き、その速さはアーチボルトとてまともにさけられるものではなかった。
「しまった。これは・・・・・・」
何とか後ろに動き致命傷は避けた。しかしその一撃により左腕を失ってしまったのだった。
「くっ、ヴァルシオンの左腕を一撃で」
「我が剣に断てぬものはなし!」
ゼンガーは構えを取り直して宣言する。
「それはわかっていた筈だ」
「いえいえ、どうやら」
アーチボルトは酷薄な笑みになっていた。その笑みで以ってゼンガーに応えるのだった。
「僕が侮っていたようですね。それは認めましょう」
「では。ど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ