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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十一話 二人への疑念
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トの方もレーツェルの姿を認めて複雑な顔を見せるのだった。
「悪いが俺には他に方法がない」
「そして。何を見る」
テンペストに対して問う。
「その先にあるものは何だ」
「わかる筈もない。だが」
テンペストも言う。
「俺は全てをなくしている。もう何もないのだから」
「話す言葉もか」
「済まない」
その問いにも答えられないようだった。言葉が濁っていた。
「御前と戦うのは不本意だが」
「それでも。だな」
「そうだ。カイ、ギリアム」
まずは二人の名を呼んだ。
「ゼンガー、そしてエルザムよ」
「うむ」
カイが彼等を代表して応えた。
「御前達を。倒させてもらう」
「よかろう」
今度はゼンガーが彼の言葉を受ける。
「このゼンガー=ゾンボルト。その言葉しかと受けた!」
「ではこれではじまりですね」
彼等のやり取りを黙って聞いていたアーチボルトが言ってきた。
「ではロンド=ベルの皆さん。はじめてですが」
言葉と共に口元に笑みが宿っていく。冷酷で残忍な笑みが。
「さようなら」
「何か嫌味な奴だな」
「そうね」
アラドとゼオラはそんな彼の言葉を受けて言う。
「慇懃だけれど何か」
「無礼でもあるし」
「あの男はそれだけではない」
ライが二人に言ってきた。
「あの男が」
「ライ」
その彼にレーツェルが声をかけてきた。
「それ以上は言う必要はない」
「けれど兄さん」
「いいな」
有無を言わせない口調だった。
「これ以上は言わない」
「・・・・・・くっ」
「さて、名門ライディースの方々もおられますし」
アーチボルトの態度は相変わらず慇懃無礼なものであった。
「ここは存分に戦わせてもらいますか」
「気をつけて」
レオナが一同に告げてきた。
「あのヴァルシオンはかなりのパワーを持っているわ」
「知ってるのかよ、レオナ」
「ええ」
タスクの言葉にも頷いてみせた。
「以前改造型に乗ったことがあるから。それに」
「それに?」
「あたしのヴァルシオーネはあれを参考にしているんだ」
リューネが言ってきた。
「それでわかるだろ?クロスマッシャーとかディバインアームなんかもそうさ」
「そうか。それでわかった」
ヤンロンはそれだけで全てを察した。
「それならば。用心が必要だな」
「そうさ、気をつけてね」
「それにあの野郎」
マサキはアーチボルトを見据えていた。
「とんでもねえ邪悪なプラーナがあるみたいだな」
「ええ」
テュッティも同じものを感じて顔を顰めさせていた。
「この雰囲気。あの男に」
「ルビッカね」
セニアにはそれが誰かすぐにわかった。
「けれどもうあの男は」
「わかっているわ。私がこの手で」
「おや、ルビッカさんですか」
何故かアーチボルトは彼の名を知ってい
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