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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十一話 二人への疑念
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実際に様々なマシンを持っているDシャドウミラーだ。その可能性は否定できない。
「しかしあの二機のマシンは」
「指揮官機だよな」
「それどころではない」
ゼンガーが二人に言ってきた。
「!?じゃあ何なんだ?」
「あれはヴァルシオンだ」
彼は言う。
「ビアン=ゾルターク博士の開発した対異星人勢力用の切り札だ。そのマシンが何故ここに」
「ああ、それは簡単なことでして」
ここでその二機のマシンのうちの一機から声がした。
「むっ!?」
「私達がDCからシャドウミラーに鞍替えしただけです」
「貴様は・・・・・・!」
「お久し振りです、ゼンガー=ゾンボルト少佐」
青緑の髪に丸眼鏡の男がゼンガーに慇懃な言葉をかけてきた。
「貴様、生きていたというのか」
「死んだという話はなかった筈ですがね」
男は嫌味のある笑みをゼンガーに向けながら述べてきた。
「私とてそう簡単に死ぬつもりはありませんしね」
「!?何だあいつ」
アラドは二人のやり取りを見て首を傾げる。
「少佐と知り合いみたいだけれどよ」
「アーチボルト=グリムズ」
レーツェルがアラドに答えてきた。
「それがあの男の名だ」
「アーチボルト!?まさか」
「そう、そのまさかだ」
レーツェルは今度はユウキに答えた。
「代々イギリスの裏の世界で暗躍してきたグリムズ家の現当主にして稀代のテロリスト」
「まさかそいつが」
「生きていたとはな、まだ」
レーツェルもゼンガーと同じ言葉を出す。普段通りの冷静さを保ってはいるがその声にはどういうわけか苦さも宿っていた。
「そして。ここで会うとは」
「もうDCには見切りをつけまして」
アーチボルトはその慇懃な態度のまま言葉を続けていた。
「何をするかと思えば戦うのでもなし」
「少なくともビアン=ゾルターク総帥にはそんなつもりはない」
ユウキがアーチボルトに言葉を出した。
「無闇な戦闘はあの人の理想ではないからな」
「理想。それがいけないのですよ」
アーチボルトはそれを否定してみせた。
「そんなものが人の中にあるから腐るのですよ。ただ戦いと殺戮さえあれば」
「ほざけ!!」
ゼンガーはその彼を一喝した。
「理想なくして何が人か!何が生きているのか!」
「おやおや。相変わらずの熱さですねえ」
ゼンガーの一喝を受けても動じない。
「まあ貴方とお話をする為にここにいるわけではありませんしね」
「じゃあ何の為よ」
「愚問ですね」
カーラにも言葉を返す。
「戦う為ですよ。貴方達とね」
「そうだ」
ここでもう一機のマシンに乗る男も出て来た。
「連邦政府とな」
「テンペストか」
レーツェルはそこにいる中年の男を認めてその表情を微妙なものにさせた。
「また。戦うのか」
「エルザムか」
そのテンペス
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