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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十一話 二人への疑念
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うするのだ」
「何、このダメージでは満足な戦いはできません」
彼は自分の乗っているマシンのダメージを冷静に見極めていた。
「ですから。これで退かせてもらいますよ」
「帰るというのか」
「はい、そうです」
ゼンガーの問いにも答えてみせる。
「それでは。そういうことで」
「待て。撤退か」
レーツェルと戦っていたテンペストは彼が下がるのを見て声をかけた。
「ここでか」
「ええ。見たところ我が軍全体も結構なダメージを受けていますし」
やはりここでもロンド=ベルは強かった。シャドウミラーの軍勢をかなり減らしていた。
「ですから。これでね」
「そうか。撤退か」
「また戦う機会はありますよ」
テンペストがまだ戦い足りなさそうな様子なのでこう声をかけるのであった。
「ですから。また」
「わかった。それではな」
「そういうことです。ではロンド=ベルの皆さん」
その慇懃な態度でロンド=ベルの面々にまた声をかけてきた。
「また御会い出来る日を。それでは」
ここまで言って戦場から姿を消すのであった。後は大気圏近くに展開するロンド=ベルだけが残っていた。その中でカイが最初に言うのであった。
「テンペスト、どうしてもか」
「仕方のないことだ」
ギリアムが彼に応える。
「あの男にはあの男の考えがあるのだからな」
「それはわかっているつもりだが」
「わかっているのならそれでいい」
ギリアムはこれ以上は言おうとはしなかった。
「いいな、それで」
「うむ。そうしよう」
「しかも問題はそれだけじゃありませんよ」
今度はレオナが言ってきた。
「ヴァルシオンもなんて。しかも」
「アーチボルト・・・・・・」
ライが忌々しげにその名を口にした。
「生きていたとは」
「あの男はそう簡単には死なない」
レーツェルが弟に対して言う。
「それもわかっていたことだ」
「兄さん、けれど」
「ライ」
レーツェルは感情を見せる弟を窘める声を出してきた。
「落ち着くのだ。感情を剥き出しにすればあの男の思う壺だ」
「くっ・・・・・・」
「わかったな」
「・・・・・・了解」
何とか感情を押し殺した顔で応えるライだった。
「あの男を倒すのは私の仕事になる」
そのゴーグルの奥に己の心を隠しての言葉であった。
「いいな」
「・・・・・・わかった。それじゃあ」
「さて」
リーが言ってきた。
「戦いは終わった。しかしだ」
「今地球の連邦軍から連絡があった」
テツヤが彼に通信を入れてきた。
「シャドウミラーの軍が地球に降下してきているそうだ」
「数は?」
「数千を越える」
かなりの数であるのは言うまでもない。
「すぐに救援に向かうか。どうする?」
「宇宙の方は?」
リーはそちらにも考えをやるのだった。少なくとも
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