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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十話 ズフィルード
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ューに応えてまた言う。
「今回の敵は規模が大き過ぎるわ」
「だが」
しかし大河はここで言うのだった。
「帝国監察軍を火星圏から撤退させたことは事実だ」
「確かに」
「それは」
これは確かだった。勝利を収めたことは。
「今の我々は目の前にある危機を一つずつ払拭していくしかない」
「そうですね」
「本当に」
これには誰もが頷く。その通りであった。
「何はともあれ帰りましょう」
ルリが言う。
「地球圏へ。敵はまだいます」
「その通り」
大河も彼女の言葉に頷いてみせた。
「では諸君、地球圏へ戻ろう」
「はい」
「エリカ」
一矢は火星を見る。そこにエリカを見ているのだ。
「この戦いが終われば俺達はきっと」
「そうです。ですから」
ルリはその一矢にも声をかけるのだった。その静かな声で。
「地球に戻りましょう」
「わかった。そして地球に平和を」
「ええ」
こうして彼等はルリのボゾンジャンプでまた地球に戻るのだった。火星での勝利はあらたな戦いへの幕開けでもある。彼等もそれはよくわかっていた。
惑星バルマー。その奥の玄室で二人の男が話をしていた。
「辺境銀河方面監察軍第一艦隊のデータだけれど」
「如何でしょうか」
一人は上におりもう一人は下に控えている。そうしたはっきりとした位置関係を置いたうえで話をしている。
「中々興味深いものだったよ」
「そうですか」
「犠牲は大きかったけれどね」
「ジュデッカ=ゴッツォタイプ一体とズフィルード一基を犠牲になりました」
「それと万単位でのマシンが」
「そうです。今までの戦いを考えれば損害は」
大きい。彼等もそれははっきりわかっているようである。
「尋常なものではありません」
「その通りだよ。けれど」
「その甲斐がありました」
下に控える男は述べた。
「人形などいくらでもいるさ」
「はい・・・・・・」
何故かここで下に控える男の言葉は微かに濁った。だが上にいる男はそれに気付かないのかそのまま話を続けるのであった。
「後でエペソの予備体にデータを移植しておいてくれ」
「エペソのですか」
「そうだよ。ラオデキアのオリジナルはなくしているし」
「補充にですか」
「その通り。ラオデキアは惜しいことをした」
かつてのバルマー戦役での話のようである。
「クローンはまだあるにしても」
「それにジュデッカ=ゴッツォのクローンもまだ」
「彼は健在だし。何とかなる。ただ」
「用心にですか」
「そういうことさ」
上にいる男は笑みを浮かべる。傲慢な笑みである。
「また役立つことがあるかも知れないからね」
「御意」
下に控える男は彼の言葉に頷いて答えてきた。
「では新たなエペソを目覚めさせます」
「頼むよ。むっ」
ここでまた一人来た。今度は女
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