第四十話 ズフィルード
[9/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「帝国監察軍の新たな力となる」
「そういうことね」
ミサトはそれを踏まえたうえで頷いてエペソに問う。
「やはり貴方達は捨て石だったのね」
「余は霊帝陛下の忠実なる下僕」
それがエペソの言葉であった。
「余の生命はルアフ様のためにある」
「霊帝」
「ルアフ」
アムロとクワトロはその名を呟いた。
「そいつがバルマーの支配者か」
「心せよ」
エペソは今度はブライトに応えた。
「汝等の真ある敵は銀河にあり」
「!?」
「銀河だと」
この言葉はまだロンド=ベルの面々にはわからないことであった。誰もが首を傾げる。しかしそれでもエペソの最後の言葉は続くのであった。
「選ばれし剣達よ」
「また剣だと」
「!?しかもこれって」
ここでゼオラが気付いた。
「ガンエデンの言葉と同じよ」
「あっ、そういえば」
「でしょ!?どういうこと、これって」
アラドが声をあげるとゼオラはまた言うのだった。
「似ていない?っていうか」
「同じだよな、本当に」
「どうしてなの!?どうしてガンエデンと同じ言葉が」
「ユダヤ?」
リツコは顔を顰めて怪訝な顔を見せた。
「ユダヤがどうかしたんですか?」
「えっ、いえね」
リツコはここで命の言葉に応えた。
「ほら、エペソっていうのは」
「はい」
「古代ヘブライ語で最初って意味で」
「ええ」
「ラオデキアは七番目。それぞれの艦隊と同じよ」
「あっ、そういえば」
今気付いたことであった。
「ですよね。何故なんでしょう」
「どうも。妙な引っ掛かりがまた出て来たわね」
ミサトも顔を顰めさせていた。
「次から次にと」
「汝等の真なる敵は」
ズフィルードのあちこちから火があがる。その中での断末魔の言葉であった。
「銀河に・・・・・・あり」
そこまで言って爆発する。エペソもその中に消えた。
「言いたいことを言うだけ言って」
ミサトはその爆発を見ながら言う。
「消えたわね」
「ズフィルードの消滅を確認!」
スワンが報告する。
「残った敵は!?」
「既に火星圏から離脱していていマス!」
「つまり勝ったってわけだな」
「俺達がな」
ジェリドとヤザンはそれはわかっていた。しかし。
「だが」
「この後味の悪さは何なんだろうね」
カクリコンとライラの言葉であった。
「やはりこれは」
「終わっていないということか」
ドレルとザビーネはそれを感じていた。
「今回の勝利は新たなる戦いへの幕開けだったということか」
「嫌な話だぜ」
ガルドの言葉にイサムが突っ込みを入れる。
「そして」
「ホワイトスターにはまだ」
マリューとミサトがそれぞれ言った。
「帝国軍がいるし」
「他の方面軍もまた」
「ええ、ある程度予測していたことだけど」
ミサトはマリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ