暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十話 ズフィルード
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
であった。
「来たね」
「はい」
女は下に控える男の側まで来た。そうして頭を垂れてから述べる。
「陛下」
「うん」
まずは上の男を陛下と呼んだ。
「送られてきたデータによればロンド=ベルはこれまでよりさらに強い力を持っています」
「君の予想以上にかい?」
「そうです。それもかなり」
「そうなのか。そういえば」
「はい?」
「どうも中には変わった人形も二体混ざっているようだね」
男は楽しげに女に言ってきた。
「彼等の動きも実に興味深い」
「あの二体ですか」
「そう。あの二体の動きも見ていこう」
彼は言う。
「今後面白い動きをまた見せてくれるだろうしね」
「わかりました。それでは」
「剣達の中にとんだ異物が入り込んでいる」
上の男はそう言いながら笑みをそのままにしていた。
「これもかの者の意志かな」
「あるいは」
女はそれに応える形でまた述べてきた。
「先手を打たれたのかも知れません」
「ああ、そうだね」
上の男は女の言葉に少し頷いた。
「そうかも知れないね。あのロンド=ベルという集団はこの銀河の中でもかなり特異な存在だから」
「その通りです」
女も彼の言葉に頷くのであった。
「超能力者や強念者を始めとする特殊能力者、数々の超兵器」
「うん。それ等だよ」
「あれだけの素材が単なる偶然で揃うとは思えません」
「そういうことだね。そこには間違いなく何かがある」
男はそこを指摘する。下に控える男はそれを黙って聞いている。
「僕は作為的なものすら感じるな」
「作為的なものですか」
「うん。もっとも」
上にいる男は女の言葉に応えてまた述べる。
「彼等はそのことを自覚していないだろうけど」
「ナシム=ガンエデンも彼らの特異さに注目したということでしょうか」
下に控える男はここで口を開いた。
「だからこそ」
「うん」
上の男は彼の言葉にも頷いた。そうして今度はある男の名前が出て来た。
「君の人形だったユーゼス=ゴッツォもね」
「やはり地球には何かが」
「アルマナもそれを感じ取ったんだろう」
上の男はまた言う。
「もしかしたら、地球が始祖の星なのかもしれない」
「!?あの星に」
女はそれを聞いてその声を怪訝なものにさせた。
「我々のバルマー星ではなく辺境にあるあの惑星がですか」
「うん、それなら」
男は女にまた応えて言うのだった。
「地球でガフの部屋が開かれようとした理由」
「あれが」
「そして破壊神達がこのバルマー星系ではなく太陽系を優先して襲撃した理由に納得がいく」
「そこまでですか」
「案外僕達の前世界は地球で終焉と始まりを迎えたのかもしれないね」
「地球で」
「あの星で」
下に控える二人にとってはそれはあまり受け入れたくないもののようである。声に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ