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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十九話 選ばれし者、選びし者
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ゼが彼を気遣って顔を向けてきた。
「まだ予備戦力があります。それを投入しましょう」
「最後の予備戦力だったね」
「それは・・・・・・」
「ならそれを投入しよう」
しかしマーグはロゼのその言葉を受けた。
「どうやらそれしかないようだからね」
「今はですか」
「そう。そうじゃないと勝てない」
マーグはこう読んでいた。
「彼等には。だから」
「はい、それでは」
「予備戦力を投入せよ!」
マーグは指示を出した。
「それで決着をつける。いいな!」
「はい!」
ロゼが応える。応えてからモニターを見る。そこには戦局がはっきりと映し出されている。バルマーは確かに数で攻めているがそれでも攻めきれてはいなかった。いたずらに数だけが減っていく形になっていた。
「司令、その予備戦力ですが」
「何か考えがあるのかい?」
「はい」
ロゼは答える。
「私に預けて頂けるでしょうか」
「君に?」
「私に策があります」
意を決した顔でマーグに言ってきた。
「ですから」
「策があるのかい」
「そうです。これで敵を破ります」
ロゼは言うのであった。
「必ずや」
「わかった。それじゃあ」
マーグもその言葉を受けるのであった。
「ここは君に任せる。それでいいね」
「有り難うございます。それでは」
「おそらく」
マーグの顔が曇った。
「この予備戦力の投入の結果が戦局を決めることになる」
「そうです。ですから」
ロゼは行くというのであった。
「お任せ下さい」
こうしてロゼはその戦力を率いて前線に出た。乗っているのはゼーロンであった。
「いいか」
その兵達に対してゼーロンから告げる。
「正面からは攻めはしない」
「!?それではどうやって」
「攻め方は幾らでもある」
ロゼは部下達にこう答えた。
「いいか」
「はい」
「今敵は正面の我が軍に集中している」
見ればそうであった。正面からぶつかり合っている。
「だからだ。その横を突く」
「横をですか」
「そうだ。わかったな」
「ええ」
「それでは」
部下達もそれに頷いた。
「まずは正面に向かう!」
「陽動ですね」
「その通りだ。そこから一気に迂回して」
機動戦もまた仕掛けるということであった。
「攻める。いいな」
「了解!」
「では全軍進軍開始!」
こうしてロゼは兵を進める。まずは動きを悟られずに正面に兵を進める。しかしそれを見ていたダイテツがすぐに指示を出した。
「艦首、左へ!」
「えっ!?」
「左にですか!?」
それを聞いたテツヤとエイタが思わず声をあげた。
「どういうことですか!?」
「敵の援軍は正面から来ていますが」
「すぐにわかる」
ダイテツは二人にそう答えた。
「すぐにだ。だからだ」
「すぐにですか」
「で
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