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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十八話 戦神の星で  
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あった。
「バルマーに降伏し覇道を共に歩むか。それとも」
「それとも?」
「我々を倒しゼ=バルマリィ帝国全てを敵に回すかだ」
「そうなのか」
「そうだ。それでだ」
マーグはあらためて大河に問う。
「選択するのだ。前者の返答であれば君達は我が盟友となる」
まずはこう述べる。続いて。
「そうすれば君達の敵を私が廃し地球に未来永劫の平穏を約束しよう」
「何かこれって」
「ええ。やっぱり違うわね」
ミサトは今度はウッソに応えた。
「話の切り口がラオデキヤとは違うわね」
「しかし」
今度はマリューが言ってきた。
「地球の敵を異星人である帝国監察軍が排除するなんて」
「全ては銀河の秩序を保つ為だ」
マーグはそうマリューに答える。
「君達が帝国の支配下に入るのであれば地球圏の秩序は保証される」
「信じられないわね」
ミサトは正直に述べた。己の考えを。
「その話は」
「そうね」
そしてマリューもそれは同じであった。
「ええ。地球圏を乗っ取る為の口実にしか思えないわ」
「それは違う」
だがマーグはそれを否定する。
「我々の活動は、文明をその破壊者達から保護する為のものである」
「どうかしら」
「返答は如何に?」
ミサトの言葉をよそにマーグは大河に問うてきた。
「一日だけ猶予をもらいたい」
大河はまずはこう答えるのであった。
「私の一存では決められないのでな」
(セオリー通りね)
ミサトはそれを聞いて思った。
(長官はこちらの態勢を整える為に時間を稼ぐ気ね)
「わかった」
マーグはそこまで聞いたうえで頷くのであった。
「では君達の良き返答を期待している」
ここまで言ってモニターを切る。話は一旦はそれで終わった。
「長官」
ミサトがここで大河に報告してきた。
「帝国監察軍が動きはじめました」
「返答は聞くまでもないということか」
「おそらくは」
ミサトはこう答えた。
「彼等の申し出はバルマー戦役の時にも断っていますので」
「地球圏との連絡は取れるか」
「駄目です」
命が言ってきた。
「強力なジャミングが掛けられています」
「どうやら帝国監察軍は地球の命運を我々に決めさせるつもりらしいな」
大河の顔に緊張が走る。
「あと一日」
「そうです、あと一日です」
ミサトも言う。
「そこで全てが決します」
「一日で」
「火星の一番長い一日がはじまるな」
「皆を集めてくれ」
大河はここで指示を出した。
「そして。そこで決めたい」
「はい」
「それでは」
「戦いは避けられないとしても」
それでもであった。大河は言うのであった。
「皆の意見を聞きたい。それでいいな」
「はい。では」
ミサトがまた応える。どちらにしろ長い一日がはじろうとしていた。

第三十八
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