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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十八話 戦神の星で  
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葉を返して戦場から消えるのであった。
「また会うだろうけれど」
「くそっ!」
ブリットは孫の消えた姿を見て怒りの声をあげた。
「孫光龍め、ふざけた真似を!」
「けれど一体」
クスハはクスハで。ブリットの言葉が気になっていたのであった。
「私とブリット君に万が一のことがあったらって。どういうことなの?」
その間にも戦いは続く。しかしそれも佳境になっていた。バルマー軍は次第に戦場を離脱していっていたのである。もう残っているのは僅かであった。
「もう少しだな」
「そうですね」
トーレスがブライトに応えていた。
「このままいけば間も無く」
「いいか」
ここでブライトは念を押してきた。
「追撃をする必要はない」
「それはまたどうしてですか?」
「すぐに来る」
それが理由であった。
「彼等はな。だからだ」
「あえて今は追わない、ですか」
「そうだ。わかったな」
そこを念押しするのであった。
「わかりました。それでは」
「次が決戦だ」
こうも言うのであった。
「だからだ。いいな」
「了解しました。それじゃあ」
「今の戦いは前哨戦は過ぎない」
ブライトはまた言う。
「次が本気だ」
「でしょうね」
戦いは終わった。しかしそれでもまだ彼等は安心してはいなかった。エリシオン基地に入っても警戒を解いてはいなかったのである。
「問題はだ」
大河はブリーフィングルームに主だった面々を集めて話していた。
「彼等が火星に来たことだ」
「そうですね」
「やっぱり火星を拠点にするつもりなんでしょうね」
彼等もそれはもうわかっていることであった。
「やはりここを拠点として」
「随分と慎重というか」
「バルマーも必死なのだ」
大河はそう彼等に答えるのであった。
「必死ですか」
「そうだ。考えればそれも当然だ」
大河はまた言う。
「彼等とて戦いに勝たなければならないのだからな」
「しかも」
今度はブライトが言う。
「敵の司令官自ら来ている。それだけ本気だということだ」
「ええ、兄さんも」
タケルもわかっていた。
「来ているんだ。また」
「ここでも決戦か」
彼等は言い合う。
「次だな。正念場は」
「そうだな」
「皆、ちょっといいかしら」
ここでミサトが一同に告げてきた。
「はい?」
「何か」
「通信が入ってきています」
「通信!?」
「地球からじゃないよな」
「まさか」
彼等は口々に言い合う。誰からの通信かわかりかねているのだ。
「一体誰が」
「来ているのか」
彼等は怪訝に思う。ここでモニターが開かれる。そこに出て来たのは。
「なっ!」
「御前は!」
「久し振りだな、ロンド=ベルの諸君」
「兄さん!」
「マーグ!」
タケルとコスモクラッシャー隊の面々が彼の
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