第三十六話 ディーンの火
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う。
「ディーンの火・・・・・・」
クォヴレーにはそれが何なのかわからない。
「何だ、それは!?」
「ベルグバウの真なる力」
そしてさらに。
「そして御前の力」
「俺の・・・・・・力だと」
「そうだ。今こそそれを」
「!?」
「何かが起こったのか!?」
キャリコもスペクトラもそれを見て言う。明らかにクォヴレーが変わろうとしていた。
その髪の色が青く染まっていく。それと共に表情までもが。別のものになっていっていた。
「俺の力・・・・・・」
彼はその中で呟くのだった。
「そう、俺の力だ」
「ま、まさか!?」
冷静なヴィレッタも驚きを隠せない。何故なら。
「あの男が現れたか」
「コード入力」
クォヴレーはキャリコの呟きも無視してコード入力を開始した。
「テトラクテュス=グラマトン」
「このコードは!?」
「何かしら」
アラドとゼオラにはわからにものだった。他の者達にも。
「何なのだ、これは」
「わからないわ」
ノイン、ヒルデも同じだった。彼女達にしてもだ。
「ディーン=レヴ。アキシオン=バスター起動」
そこまで入力し。言う言葉は。
「さあベルグバウよ、御前の力を俺に示せ」
そうしてベルグバウの腹部から巨大な砲を出した。そうしてそこから黒い光を放つのであった。
黒い光はそのまま放たれヴァルク=バアルを撃つ。その速さ、威力はキャリコとてかわせるものでも凌げるものでもなかった。
「ぐうっ!」
「な、何だ今のは!?」
「アキシオン=バスター」
クォヴレーはそうアラドに答えた。
「それが今の技の名だ」
「アキシオン=バスターだと!?」
「ヘ、ヘッキシオン!?」
ヴィレッタとアラドが同時に言う。しかしここでクォヴレーが言うのだった。
「アキシオン=バスターだ。それはベルグバウの新たな力」
「け、けれどよ。なあ」
「え、ええ」
アラドとゼオラは戸惑いながらお互いに言い合う。
「何か今のクォヴレーってよ」
「普段と全然っていうか。これって」
「まさか」
ヴィレッタは戸惑いながら呟く。
「まさかあの少年は」
しかしそれは有り得ない。それもわかっているのだった。
「そんなことは有り得ない。彼はあの時に」
「そうらしいわね」
「オウカさん」
「来られたんですか」
「ええ」
オウカは二人に答えた。彼女も来たのであった。
「フフフ、待っていたぞ」
だがキャリコはここで不敵な笑みをまたクォヴレーに向けるのであった。
「御前が現れるのをな」
「キャリコ=マクレディ」
クォヴレーはキャリコに対して問うた。
「御前に俺が倒せるか?」
「無論だ。だが」
しかし彼は言うのだった。己の置かれた状況を踏まえて。
「仕切り直しだ」
気力を使った。そうして復活するのだった。
「
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