第三十四話 アインスト造反
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」
ロゼはそれを言われてまずはまた眉を顰めさせた。
「それは一体」
「アインストが我々に攻撃を仕掛けてきたではないですか」
ゲイルはこうロゼに詰め寄ってきたのだ。
「これはどういったことでしょうか」
「馬鹿な、我々とて彼女の動きはわかっていないのだ」
ロゼは驚いた声でゲイルに返した。
「それでどうして」
「!?卿も御存知ないと見えるが」
「その通りだ」
ロゼはまた答える。
「私も司令も彼女の行方を捜しているのだ」
「そうだったのですか」
「それでアインストは何処へ」
彼女はそれをゲイルにまた問うた。
「わかるのか、それは」
「生憎だが」
ゲイルは首を横に振るだけであった。
「グラドス軍に急襲を仕掛けた後で消えた」
「そうか」
「しかし。辺境方面軍を離れたとなると」
「わからない。私にも」
ロゼはそう言うだけであった。
「アインストの動きは。どうなっているのかも」
「わかった。ならいい」
ゲイルはそれで納得した。
「しかし。これで用件が済んだとはいえ」
「今度は何だ?」
「むざむざと帰られるものではないようだ」
ゲイルは戦局を眺めながら述べた。
「どうやらな」
「!?」
「見よ」
見ればロンド=ベルはグラドス軍にも迫ってきていた。しかもかなりの速度であった。
「御前等は許さねえ!」
シンがその先頭にいる。その目を真っ赤にさせて。
「ここで!皆殺しにしてやる!」
「殺せ!グラドスの奴等は容赦するな!」
他の者達もそれは同じであった。
「グラドス人だけは生かして返すな!一人たりともな!」
「全軍に告ぐ!」
シナプスも指示を出す。
「一機たりとも撃ち漏らすな。いいな!」
「わかっています!」
「ここは!」
「今度こそ根絶させてやる!」
プラントの件以降ロンド=ベルはグラドス軍に対して激しい敵意を燃やしていた。今それを露わにさせて彼等に向かうのであった。その勢いはこれまで以上であった。
「手加減するつもりは一切ない!」
シンはその両腕に光を宿らせていた。
「纏めて死ねーーーーーーーーーっ!」
いきなりその光を派手に放った。それで忽ちのうちに数機のグラドスのマシンが消え去る。それを合図にロンド=ベルは切り込むのであった。
「コクピットを狙え!」
イザークが叫びながら自分も敵のコクピットを撃ち抜く。
「この連中だけは生かして返せば恐ろしいことになるからな!」
「わかってるさ!」
それにディアッカが応える。
「この連中だけはな!」
ディアッカもバスターガンダムでグラドス軍を抹殺していく。彼等の戦意は普段よりもさらに高まっていた。
「ロンド=ベルが普段と違う」
ロゼもそれを感じ取っていた。
「これは一体」
「どうやら我々に対して激しい敵意を抱いているらし
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