第三十三話 アインスト
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なりませんな」
「そうです」
二人は言う。
「だからだ。守りに徹するのだ」
リーはここでも防衛戦を主張する。
「さもないと取り返しのつかないことになるぞ」
「だからかよ。守りに徹しろっていうのは」
「わかったな。もっとも貴様はそれでは満足しないだろうがな」
リーはあえてカチーナを挑発してみせた。
「もっとも敵は次から次に出て来る。それで満足しろ」
「へっ、どうだか」
しかし言っている側から。
「どうぞ」
アルフィミリィが言葉を出すとまた敵が出て来た。しかもロンド=ベルの周りから。
「そのままやって下さい」
「ふむ、予想通りだな」
リーは自分の読みが当たって満足していた。
「これでいい。まずは守れ」
「そのままずっとかよ」
「そうだ、ずっとだ」
またカチーナを挑発するように言ってみせる。
「こちらに流れが向かうまでな」
「流れは今一つわからないな」
キョウスケは言う。
「あの女。何を考えている」
「ううんとね」
何故かここでエクセレンが応える。
「多分ここでは様子見よん」
「様子見だと!?」
「うん、彼女がそう言っているわ」
「そうか」
「そういうこと」
キョウスケはエクセレンの言葉に頷く。しかしここで問題があった。
「ちょっと待って」
「今凄いこと言ってない?」
フレイとメイリンがそれに気付いた。
「?どうしたの?」
「どうしたのって今エクセレンさん」
「あの敵の言っていることがわかったの!?」
二人が言うのはそこであった。
「それ凄く不思議なんだけれど」
「どういうわけですか、それって」
「何となくなのよ」
エクセレンの返答はこうであった。
「それはね」
「何となくねえ」
「どういうことかしら」
「他人のような気がしないのよ」
エクセレンはまた言う。
「だからなのよ。自分でもわからないけれど」
「自分ではわからないって」
「これって」
二人は余計に話がわからなくなった。
「どういうことかしら」
「さらに謎は深まったような」
「それにあれだよ」
ヒメも言ってきた。
「エクセレンさんとあの女の子そっくりだし」
「そうよね」
「それもね」
二人もそれに頷く。
「そこにも謎があるような」
「色々とあるかも」
「気配も似ているよ」
ヒメはそこも指摘する。
「どういうわけかわからないけれど」
「それだからよん。わかるの」
エクセレンも言う。
「このまま守っていて暫くしたら」
「暫くしたら?」
「来るわよん」
「よくわかりました」
アルフィミリィの方からそれを肯定してきた。
「そろそろ参ります」
「来るか」
「それなら」
「あっ、待って」
エクセレンはここで皆を止めた。
「私が相手をしてあげるから」
「エクセレンさ
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