第三十一話 アクシズの攻防
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第三十一話 アクシズの攻防
アクシズに到着したロンド=ベル。だがまだ敵はいなかった。
「少し時間があるみたいだな」
「そうですね」
マシュマーの言葉にゴットンが頷いていた。
「これからどうします?何か懐かしい感じですけれど」
「そうだな」
今度はマシュマーがゴットンの言葉に頷いた。
「久し振りだ。懐かしい我が家といったところか」
「そういえばここにはずっと戻ってきていませんでしたしね」
「うむ。しかし中は随分変わったようだな」
アクシズの中を見回して言う。
「内部もそうなのかな」
「中の居住区とかは変わりないそうよ」
ロザミアが二人に教える。
「働いている人もそのままだって」
「えっ、それじゃあ」
「あの店もあるんだな」
ゴットンもマシュマーもそれを聞いて思わず声をあげた。
「あの店って?」
「うむ、実は美味いパフェの店があるのだ」
「女の子に人気の」
「あっ、あそこね」
「そうか、まだあったのか」
プルとプルツーがパフェと聞いて出て来た。
「じゃあ早速行こうよ」
「それでいいな、マシュマー」
「ああ、それはいいが」
しかしマシュマーには言いたいことがあった。
「皆で行くのか」
「当然でしょ」
「細かいことは言いいっこなしよ」
ルーとエルがマシュマーに答える。
「それに人生の先輩として」
「ここは気前よく」
「後輩に御馳走なんてどうです?」
ビーチャ、モンド、イーノがそれに続く。
「そういうことだよ。じゃあ行こうぜ」
「私達二人だけならともかく」
マシュマーはジュドーの言葉を聞きながら渋い顔になっていた。
「これだけの数となると私の財布が」
「あの、マシュマー様」
ここでゴットンも言う。
「私はこの前お情けで少尉になったばかりですので」
「連邦軍ではパイロットは将校だからな」
「はい。お金はありませんので」
「嘘をつけ」
すぐにゴットンの言葉に言い返す。
「パイロット手当ても貰っているだろうが」
「それでもです。何理路貧乏暇なしで」
「じゃあマシュマーさんが俺達の全部か」
何時の間にかディアッカも来ていた。
「いやあ、すいません」
「御馳走になるぞ」
ニコルとイザークもいる。
「私はチョコパフェです」
「私はヨーグルトを」
「俺はチョコレートサンデーを」
「ケーキはあるかな」
「チーズケーキがいいな」
「・・・・・・あのな」
フィリス、エルフィ、ジャック、ミゲル、ハイネと次々に出て来たところで流石にマシュマーの顔が曇った。
「諸君等は何処から沸いて出て来た。そもそも私はまだ何も」
「あれ、そうじゃないんですか?」
「折角それで来たのに」
「ステラ、嘘を言う人は好きじゃない」
「別に嘘は言っていない
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