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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十一話 アクシズの攻防
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グアナック隊が致命傷になったけれどな」
「それでもだよ。何であれで破産するんだ?」
タップはそれをいぶかしむのだった。
「あの旦那ってそもそも貧乏なのか?」
「金使いが荒いんだ、あの人は」
ライトがタップに答える。
「そうだったのかよ」
「考えてみろ。いつもあんなに騎士だ何だと貴族的にやっているんだぞ」
そこが問題であった。
「それで金がかからないと思うか?」
「いや」
タップはライトの言葉に首を横に振る。
「相当金がかかるだろうな」
「だからだよ。あの人が今回あれだけで破産したのは」
「そうだったのかよ。また随分寂しい財布だったんだな」
「そういうことだな。俺達も人のこと言えないけれどな」
「俺達は飯にありつく立場さ」
タップは軽く言葉を出した。
「あの旦那が駄目なら今度は」
「ユウナさんだよな、やっぱり」
「そうそう」
タップはケーンの言葉に満面の笑顔で頷くのであった。
「じゃあこの戦いが終わったら今度はな」
「ユウナさんのところに皆でだな」
「いいねえ、それ」
ライトも話に乗る。
「皆でな」
「勿論だぜ。それじゃあ」
三機でフォーメーションを作る。そうして光子バズーカを構える。
「一気に派手にいくぜ!」
「了解!」
三機は動きを合わせて三つの光を放つ。それで目の前の敵を光に変えて薙ぎ倒すのであった。
ユウナはこの時クサナギの艦橋で悪寒を感じていた。それで不意に言う。
「おかしいな。風邪かな」
「まさか」
それにキサカが突っ込みを入れる。
「体調管理は万全の筈ですが」
「自分でもそのつもりだけれどね」
ユウナもキサカに応える。彼もそれには用心しているのだ。
「それでもなってしまうのが風邪だけれど」
「なってしまわれては困りますな」
トダカが顔を顰めてユウナに言ってきた。
「それはどうしてだい?」
「ユウナ様に何かあっては私達だけでカガリ様の面倒を見なければなりません」
「そうですな」
キサカもトダカのその言葉に頷く。
「そういえばそうです」
「ですから。ユウナ様は常に健康であられて下さい」
「じゃあ僕がカガリの防波堤なんだね」
「はい」
しかもトダカはそれに頷いてみせる。
「ですから。御気をつけを」
「やれやれ。子供の頃からそうだよ」
ユウナはそう述べてぼやくことしきりであった。
「カガリの補佐といいフォローといい。大変だよ」
「それがセイラン家の主としての務めです」
「ですから」
「わかっているけれどね。それでもね」
ユウナも困っているのである。
「どうにもこうにも」
「話はいいですが」
ここでアズラエルが三人に声をかける。
「ええ」
「何か」
「戦闘中ですよ。御気をつけを」
「おっと、そうでした」
「失礼」
トダカとキ
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