暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十一話 アクシズの攻防
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
常じゃないよ」
「喫茶店だ」
マシュマーはまた忌々しげに述べた。
「子供達に食べ尽くされた」
「パフェでもおごったのかい」
「マグアナック隊にもな」
これが決定打であった。
「そのせいだ。彼等の暴飲暴食でな」
「破産したのかい」
「これから私は赤貧だ」
そうなのであった。
「全く。どうしてこう」
「なら稼ぎなよ」
キャラはあっけらかんとした調子でマシュマーに言ってきた。
「それだけじゃないか」
「アルバイトか?」
「違うよ。敵を倒してね」
そういうことであった。
「稼ぐんだよ。一機撃墜したらそれなりにボーナス出るだろ?」
「うむ」
それで給料以上に稼いでいるパイロットも多い。アムロやクワトロはそれでかなりの収入になっている。
「それではそうするか」
「敵は飽きる程多いんだしね」
それは今もであった。見れば宇宙の星よりも敵の数が多い。
「早速頑張るんだね」
「よし。ならば」
ビームサーベルを抜いた。
「やってやろう!破産から立ち直る為に!」
「そうそう、その意気だよ」
キャラもここぞとばかりに煽る。
「そうじゃなくっちゃね」
「マシュマー=セロ、参る!」
だがここでも彼は騎士であった。颯爽と名乗りをあげて敵に向かう。
そうして一機また一機と敵を倒していく。何だかんだで彼は立派に戦力になっていた。
「ありゃ、マシュマーの旦那」
ケーンがそんな彼を見て言う。
「随分活躍してるな」
「俺達が食い潰したからだろ」
タップが他人事のように応えた。
「喫茶店であの人の財産さ」
「そういやそうだったな」
ケーンもやはり他人事であった。
「それ考えると悪いことしたかな、やっぱり」
「まああれ位だと十機も撃墜すれば元は取れるんじゃないの?」
ライトも実に気楽であった。
「それ位あの人には軽いさ」
「それはそうだけれどよ」
ケーンはここでそのライトを見る。
「また随分と白状だな」
「そうか?」
「御前とマシュマーさんの縁を考えればそうだろ」
ケーンが言うのはそこであった。
「どうなんだよ、そこは」
「そう言われてもな」
ライトとしてはそれはそれこれはこれのようであった。
「俺もあの人には他人には思えないけれどな」
「それでそれかよ」
「まあいいじゃないか」
ライトは実に軽い。
「別にそれで仲が悪いとかじゃないしな」
「そうか」
「そうさ」
「それにしてもよ」
タップがまた言う。
「どうしたんだ、タップ」
「確かに俺達かなり飲み食いしたけれどよ」
「ああ」
それは紛れもない事実である。ケーンもそれは否定しない。
「酒は飲んでねえし食い物も喫茶店のだけ。幾ら大人数でも破産するものかね」
「言われてみればそうだよな」
ケーンもそれに気付く。
「マ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ