最終話 平凡な日常をいつまでも………
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レイと加奈の邪魔になっちゃうから………」
邪魔………?
「我等はもう充分レイに幸せを貰った、今度はレイが幸せになる番なのだ………」
何を言ってんだコイツら………?
「私達の事は気にしないで………でも優理達の事はお願いします………」
「あのな、さっきから何を言ってるんだ、お前ら?」
「えっ!?だってレイは加奈の事が好きなんでしょ………?」
「まあ好きだよ」
「だったら我等の事は………」
「だけどそれ以上にお前らの事が好きだ」
そう言うとポカンとビックリした顔で硬直する3人。
「えっ………でも私達は家族だって………」
「ああ、家族としてもだが、俺自身がお前たち3人に惚れてるんだ」
そう言うと驚いた顔でポッと顔が赤くなった。
っていうか俺自身も顔が赤いと思う。こんな感じに堂々と告白したのは人生で初めてだ。
「でも、でも………」
「でもじゃない。俺は3人じゃないと駄目なんだ………」
そう言って3人を抱き寄せた。
「最初の時とは違う、俺には3人がいないと駄目になるんだ………さっきも3人が居なくなると思うと心が折れそうな位苦しかった、辛かった………こんな思いを抱くのはお前逹だけだ………だから頼む、これからも俺と一緒に居てくれ、俺には3人が必要なんだ!!駄目な俺を支えてくれ!!」
真剣な顔で言ったことに信憑性が増したのか、まだ信じられないって顔で、
「はい………」
「うん………」
「ああ………」
3人は気の無い返事をした。
「ありがとう………帰ろう、俺達の家へ。そして皆でこれからも………」
そう言って俺達は歩きだした………
「星!ライ!夜美!」
「お姉ちゃ〜ん!!」
さて、見つかったと連絡し家に帰ると、優理が怒った口調で、キャロが涙目でタックルした。
小さい2人だったが、不意のタックルだった為、星達3人はそのまま背中から倒れた。
「痛たたた………いきなりは無しだよ………」
「うるさい!!勝手に3人で何処かに行こうとして………」
「済まなかったな優理」
そう言って夜美が優理を優しく撫でる。
「キャロもごめんなさい、もう何処にも行きませんから………」
「本当に?」
「うん、約束するよ!!」
ライの言葉に安心するキャロ。
「やっぱり有栖家にはお前達が欠かせないんだよ………」
「よかったな零治」
「本当にだ、いきなりで心配したぞ………」
「だな、2人共もありがとな」
「いいって」
「当たり前の事をしただけだ………しかし今日の夕飯どうする?」
「あっ………」
時刻は既に午後21時。
「軽く何か作るか」
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