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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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強化A 
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装備フィギアを手に持つ刀に設定し、詳細が書いてあるリファレンスを読む。

……なるほど、オートガードといっても攻撃してくる方向を特定しなきゃならんのか。
ウインドウを閉じて、店の前でキリトと対峙する。


「おおおおおぉぉぉぉっ!」


咆哮をあげて迫りくるキリト、俺は刀を構えずにキリトに意識を集中させる。

――――ゴウッ!!

キリトの剣と俺の間に焔の障壁が展開し、攻撃を防ぐ。だが、焔の盾はすぐにその勢いを弱めやがて、キリトの剣が焔を切り裂いた。

「効果は永久ではないみたいだな」

「ま、あんまりチートすぎると、ゲームバランスが崩れるからな」


使い方の検証は後日やることにして、その日は少し駄弁った後に解散となった。




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翌日、月曜日。午後一の選択科目の授業は、先生が休みだとかで自習ということになり、そんなことをする気が微塵もない俺は暇をもて余していた。

ちなみに、選択科目の席は自由席。

和人と明日奈は選択科目を全て一緒にするという何とも仲睦まじいことをしているので、その空気に触れたくなかった俺は適当に科目を選んだ――はずだった。

窓際に座った俺の右隣には和人。さらにその隣には明日奈。
俺の後ろには狼李。その隣には凛そして里香。
前には左から順にレオン、海斗、夏希そして珪子。

つまり、いつものメンツが気持ちいいぐらいに揃っているのだ。
しかし、その中で真面目に自習しているのはわずか2人。明日奈と次の時間の課題がまだ残っていて半泣きな珪子だけだった。


「へえー、オートガードか。また情報屋が騒ぐな」


不真面目筆頭とも言える海斗が興味津々に聞いてくる。海斗が『また』と言っていることは決して誇張ではない。それでなくとも俺たちはSAOカムバック組の中でも色々な意味で目立っている俺達はよく騒がれる。
正直、それは俺の意図した事ではないので、気分は憂鬱だった。


「お前な。ここでゲームの話は止めろ。全生徒の6割りが未だにそうゆう類いの話に忌避感を持ってんだから……」


不満そうな顔をするが、それが事実なだけ、反論が出来ない。


「……気になるんなら今夜ログインしろ。見せてやるから」

「まじで!?」


現金に喜ぶ海斗を「こいつ性格変わったなぁ〜」という気持ちで眺めていると、授業終了のチャイムが鳴り、次の教室へ向かう。

まぁ、隣の2人は何故か全て一緒なんだが……。泣きてぇ。


「じゃ、今日の夜9時。イグドラシル・シティの中央広場に全員集合!」

「何で全員呼ぶんだよ!?」


だが、流石に全員は無理だろうと
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