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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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ていた。
リズの戦鎚が顔面の装甲にヒビをを入れ、アードの棍がそれを完全に砕く。すかさず俺を含めた残りのメンバーが自分の使える中でもっとも強力なソードスキルを敢行する。

大太刀8連撃、《大嵐(たいらん)


上段振り下ろしを2連撃。左右の斜め上から2連撃。左右の斜め下から2連撃。そこから全体重を掛けて大上段からの振り下ろし。最後に体を捻りながら体を一回転させ、最大攻撃力の横一文字斬り。


長大な技後硬直が終わったときに、ブライトレッジはその巨大をポリゴンに爆散させた。





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日も落ちて《リズベット武具店》に帰ってくると、皆は口々に疲れたと言いながらも顔は笑っている。


「リズ、疲れてるとこ悪いんだが……」

「分かってるわよ。ほら、とっとと渡しなさい」


俺が2本の刀と手に入れた赤い鉱石を渡すと、リズは奥の工房に引っ込んでいく。


「しっかしなぁ……。言われてみると確かにって思うけど。こりゃ武装をしっかりしておかないと、これからのボスはきついかもな……」


クラインのボヤキに一同がうんうん、と頷く。アードがそんなクラインにポツリと言う。


「……武装もそうだけど、クラインは魔法抵抗(スペルレジスト)のスキルを上げた方がいいと思う」


グサッ。と何かに刺されたように押し黙るクライン。
賑やかな笑い声が店内を満たす。そこへリズが1本の大太刀を抱えて戻ってきた。


「お疲れ様。どうよ?」

「抜いてみなさいって」


意味ありげな得意顔でそれを差し出すリズ。

俺はそれを片手で受け取り――――


「いっ!?」


ズンッ、という重み。明らかにこの刀の元になっている3つの素材の重量合計より重い。

質量保存の法則はどこいった。とぼやきながら白い柄に手を掛けて抜き放つ。



峰は目に鮮烈な深紅。
刃は白地に紅で唐紋のような模様が入っている。


「『蓮華刀・紅桜』だって。」


…………まぁ、いいが。


「……ところで、特殊能力はどうなったんだ?」

「『焔鎧(ほむらよろい)』だそうよ。オートディフェンス能力」


……えらいもんが付いちまったな。ゲームバランスはいいのか?


「なあ、試して見ようぜ」

「……どうしてお兄ちゃんが反応するのよ」


呆れ気味のリーファを意に介さず、キリトは好奇心を隠そうとしていない。


「……わかったよ。じゃ、キリト。お前が相手な」

「いいぜ」

大太刀を肩に担ぐと、むしろ大歓迎といった様子のキリトを伴って俺達は外へ出た。
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