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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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強化@
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……」

「ま、1パーティーできただけいいじゃない」


久々に会った面子もいるので、軽く挨拶を済ませ、早速《竜の谷》へ向かう。


「なぁ、レイ」


距離を半分渡ったところでクラインが話しかけてきた。


「なんだ?」

「その滅茶苦茶強いMobってんのはどんなやつなんだ?」

「さあ?」


何せリズが聞き付けた噂話だ。攻撃パターンはおろか、姿形すら知らない。


「さあ、ってお前なぁ……。ちょっとは情報がねぇと1パーティーじゃきちいんじゃ……」

「何だクライン。ビビってんのか?」


ニヤニヤしながら話に割り込んできたのはキリト。「んなことねぇ!」と言ったクラインとじゃれ始めるのは最早何時ものことだ。


「……みんな、元気」


ボー、とした感じで飛んでいるアードは眠そうだ。


「おーい。大丈夫か?」


ふよふよ飛んでいるアードの頭をゴツゴツ叩くと「……大丈夫」と反応するが、まだ眠そうだ。


「アード君、寝不足?」


リーファが心配そうに寄ってくる。人の事を心配する気配りが出来るのがこの子の美点だな。


「う、うん」


アードが歯切れの悪い返事を返す。無口ながらはっきりとものを言うアードにしては珍しいことだった。


「何やってたんだ?そんな夜更かしして」

「凛が……」


………ん?何で頬を染める?















「寝かせてくれなかった」






………。


……………。


…………………。


…………………………はい?






「な、あ……は………へぇ!?」


これはリーファ。断じて俺じゃないぞ。


「………えーとだな。アード君。それはつまりオトナの階段を昇っちゃった訳か?」


きょとんとするアード。まるで何のことか分からないとでも言うように。


「……夜遅くまで電話してただけだよ?」

「紛らわしいわ!!」





そんな事をやっている内に前方に巨大な谷が現れた―――








_______________________________________








谷の入り口に降り立つとこの地特有の乾燥した空気の匂いが鼻に入ってきた。相変わらず律儀な環境設定だ。


「レイ。どうしたの?何か疲れてるみたいだけど……」


遠い目をしていた俺を気遣ってくれるのはセインだ。律儀さという面ではセインも負けてはいない。
今日の午前中に連絡を入れたにもかかわらず、顔の広さを利用して今回のターゲットで
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