はじまりの地〜
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て立ち上がった男に・・・アスナの追撃。そして咲が大きくリパルを振りかぶる。
「安心してね。HPは絶対に減らない・・・けど、永遠に続けるけど」
ガゴン!と再び爆音。圏内における攻撃は全て防がれるが、衝撃がある程度抜ける。
「お前らっ・・・見てないで・・・何とかしろっ・・・!!」
そうして軍メンバーは全員走り出すが・・・素晴らしい程に蹴散らされていく。
「(遠坂と桜より恐い姉妹だよ・・・)凄いのがお嫁さんだね、キリト」
「お前も凄いのと友達だよな、コウハ」
その時、一人がこちらに向かってくる。
「じゃ、久々に俺もやるか」
俺は葬解を装備する。
「武器も持たないで・・・!」
怒り心頭といった風に剣を振りかぶる。
「ほっ」
スパン
「がっ・・・」
その隙だらけな“殴って下さい”と言わんばかりな顔面に一撃を与える。
「き、きさ・・・ぐっ!?」
続いて二発目。流石に男も顔の前を防御するが・・・
「顔だけ防いだって意味ねえよ」
俺は思いきり足を上げ、回し蹴りを頭に叩き込む。
「ぐぇ・・・」
男の身体が左に揺れる。すぐに蹴りに使った右足を軸に、少し跳ねて縦回転。そのまま叩き落とすように左足を落とし・・・男は顔面から地面に叩きつけられた。
「・・・もう終わりか?精進が足りないな」
「お見事だな」
「いやいや。軽い軽い」
三分もすれば辺りには数人のプレイヤーが転がり、後は逃げたらしい。
「ふう・・・」
見るとやはり心配だったのか、子供達が全員来ていた。
「あ・・・」
アスナが一歩下がる。・・・さっきまでの怒りの姿を見られたからだろうか。だが子供達は・・・目を輝かせていた。
「すげえ・・・すっげえよ姉ちゃんたち!!初めて見たよあんなの!!」
「だから約束したろ?必ず助けるって」
キリトがアスナの肩に手を置くと、アスナは照れながら笑う。全員が笑った・・・その時だった。
「みんなの・・・みんなの、こころが」
「(え・・・!?)」
いつの間にか目覚めたユイが、何もない場所に視線を向け、手を伸ばしていた。
「みんなのこころ・・・が・・・」
「ユイ!どうしたんだ、ユイ!!」
キリトが叫ぶとユイはきょとんとした表情を浮かべる。アスナが駆け寄り、ユイの手を握る。
「ユイちゃん・・・何か、思い出したの!?」
「・・・あたし・・・あたし・・・」
ユイが俯く。
「あたし、ここには・・・いなかった・・・ずっと、ひとりで、くらいとこにいた・・・」
「ユイちゃん・・・?」
咲がそれを聞いて顔をしかめる。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ