はじまりの地〜
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ているユイは今度はアスナが抱いて、走る。さっきの子供が何人か引き留めたみたいだが、数人が追いかけてきていた。そしてしばらく走ると細い通路を塞ぐ10人くらいの鎧・・・軍だ。サーシャさんの姿を確認した軍のプレイヤーがにやりと笑う。
「おっ、保母さんの登場だぜ」
「・・・子供達を返してください」
「人聞きの悪いこと言うなって。すぐに返してやるよ、ちょっと社会常識ってもんを教えてやったらな」
「そうそう。市民には納税の義務があるからな」
品のない笑い声。サーシャさんは拳を固く握り、震わせている。
「ギン!ケイン!ミナ!そこにいるの!?」
すると少女の怯えた声が返ってくる。
「先生!先生・・・助けて!」
「お金なんていいから、全部渡してしまいなさい!」
「先生・・・だめなんだ・・・!」
今度は少年の声。
「くひひっ、あんたらずいぶん税金を滞納してるからなぁ・・・金だけじゃ足りないよなぁ」
「そうそう、装備も置いていってもらわないとなァー。防具も全部・・・何から何までな」
その言葉を聞いて・・・咲が低い声で言った。
「・・・お姉ちゃん・・・わたし」
「うん・・・行こう」
俺はキリトを目を合わせる。そして、俺達は一斉に地面を蹴り、空を跳んだ。
「うわっ!?」
そして悠々と壁の役割をしていたメンバーを飛び越え、子供達の前に着地する。
「もう大丈夫よ。装備を戻して」
アスナが言うと子供達は慌てて装備を拾う。
「おい・・・オイオイオイ!!」
ようやく我に返った軍の一人がわめき声をあげた。
「なんだお前らは!!軍の任務を妨害すんのか!!」
「まあ、待て」
リーダー格と思わしき男が止める。
「あんたら見ない顔だけど、解放軍に楯突く意味が解ってんだろうな?何なら本部でじっくり話を聞いてもいいんだぜ」
男がブロードソードを引き抜き、わざわざぺちぺち手のひらに当てる。・・・薄っぺらい武器だ。
「それとも圏外行くか、圏外?おぉ!?」
それを聞いて・・・写真に納めたい程、姉妹の行動は一致した。
「・・・キリト君、ユイちゃんをお願い」
「これ・・・正当防衛・・・だよな」
「過剰防衛になるなよー?」
キリトも予想してたのか、ユイを受け取る際にアスナの細剣を渡す。そして二人を武器を持ってゆっくりとリーダー格に歩いていく。
「お・・・お・・・?」
そして・・・綺麗に揃った動きで全力の一撃を叩き込んだ。爆音、そして男は吹き飛ぶ。・・・どちらか片方だけなら尻餅をつく程度で済んだろうに・・・
「そんなに戦闘がお望みなら、わざわざフィールドまで行く必要はないわ」
慌て
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