はじまりの地〜
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部屋に三人、左に四人・・・二階にも何人か」
「・・・索敵スキルって壁の向こうの人数まで解るの?」
「・・・熟練度980からだけどね。まあ、キリトといるならアスナが上げる必要はないっしょ。修行地味だし・・・」
「確かに・・・」
まあ、俺の場合、恋姫の世界でやってた鍛錬と似ていたからそこまで苦でもなかったけど・・・すると咲が中に足を踏み出す。
「すみませーん、人を探してるんですけどー」
その声が聞こえたのか、扉がゆっくり開き、女性の声が聞こえてきた。
「・・・軍の人じゃ、ないんですか?」
「違います。上の層から来まして・・・」
流石に軍を刺激したくないので、俺達は装備を外していた。・・・リパルに至ってはユイに声が聞こえるので、咲だけに声が届くようにしてるみたいだ。その証拠に咲はたまに頷いたりしている。
「ほんとに・・・軍の徴税隊じゃないんですね・・・?」
奥から出てきたのは晴青色のショートヘアで、黒縁の眼鏡をかけた女性だった。その手には小さな短剣が握られている。
「ええ、わたし達は人を探していて、今日上から来たばかりなんです。軍とは何の関係もないですよ」
そうアスナが言った途端・・・
「上から!?ってことは本物の剣士なのかよ!?」
あちこちのドアが開き、大量の子供達が俺達に駆け寄ってきた。
「こら、あんたたち、部屋に隠れてなさいって言ったじゃない!」
だが好奇心満載の子供を止められる訳がなく・・・
「なんだよ、剣の一本も持ってないじゃん。ねえあんた、上から来たんだろ?武器くらい持ってないのかよ」
俺はあたふたしているキリトを横目で見ながら、子供に答える。
「ふっふっふ、そんなに見たいなら見せてあげようか?」
確か何本かあまり武器があった筈だ。それで俺達は余剰な武器を全てオブジェクト化して、子供達に渡すと、目を輝かせながらあちこち見渡す。・・・これ、親が見たら卒倒ものだよな。
「・・・すみません、ほんとに・・・」
「構わないで下さい。子供の相手は慣れてますから」
「まあ、な」
俺の言葉に咲が端で頷いていた。俺達は女性に招かれてお茶を頂いた。
「それで・・・人を探していらっしゃるということでしたけど・・・」
「あ、はい。ええと・・・わたしはアスナ、そして妹のサキです。それでこの人がキリトと、その弟のコウハといいます」
「あっ、すみません、名前も言わずに、私はサーシャです」
女性・・・サーシャさんが頭を下げると、俺達も頭を下げ合う。
「で、この子がユイです」
未だ寝ているユイの頭を撫でながら、アスナが話す。
「この子、22層の森の中で迷子になってたんです。記憶を・
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