09.想定外
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......頼む、俺の声に答えてくれ」
右腕が今だ見たことがないくらいに光り出す。
.....光から出てくるのは剣か?それとも銃か?それともまったく違うものか........鬼が出るか蛇が出るか.......それとも......
この状況を打ち砕く武器を今こそ現れろ!!
右腕の光から現れたのは、俺の身長の倍ぐらいある長身の槍。
その槍を言葉に出すならまさにその姿は"ロンギヌスの槍"だ。
『アはッ!!あハははハっ!!!』
笑い声をあげながら黒色のシュタイナーが迫り来る。
迫り来るシュタイナーにロンギヌスの槍を突き刺す。
シュタイナーは後ろに引くようにして避けるもその一瞬の隙を俺は逃さない。
後ろに引く瞬間に槍をシュタイナーめがけて投げる。
槍はシュタイナーの腹部に完璧に突き刺さる。
『アあ"ッァぁぁァ!!痛イ!いタイ!イたい!』
「止まれ、シュタイナー!!」
腹に突き刺さっている槍をさらに奥まで突き刺すために機動力の鈍ったシュタイナーに近づき槍を奥深くまで突き刺す。
『痛イ!!イたい!!いタ......』
黒色のシュタイナーの目に灯っていた赤い光が消え去り、聞こえていた声も消え去る。
「はぁ....はぁ....はぁ...」
息切れがヤバイ。
突然、ピピピピピと通信機が鳴りだす。
「はい」
『あっイバラ、大丈夫なの!?』
相手は綾瀬だ。
「あっ、あぁ。何とか無事だ」
俺の声を聞いて綾瀬は少し安心したようだ。
『良かった。.....やっぱりなんかあったんじゃない!!なんで連絡してこないのよ!?』
綾瀬は少し怒鳴りだす。
「連絡する間もなかったんだよ、ゴメン」
『まぁ、いいわ。それより、シュウの居場所がわかったわよ。今からそっちに地図を送るわね』
綾瀬から通信機に集がいる場所の地図が送られてきた。
場所はポイントイエロー1のすぐ近くの工場だ。
「ここに集がいるんだな」
『えぇ、そうよ。なんか嫌な感じがするから早く行った方がいいと思うわ』
俺はダメージを受けた体を少し引きずりながら急いで集の元へと向かう。
地図に示された工場へ向かう。
工場に着くが全ての出入り口がシャッターに閉ざされている。
だが、隙間から漏れる赤い光と誰かの叫び声が聞こえる。
『アァァァァっ!!!』
叫び声が消えたと思ったらシャッターが開き、中から八尋を背負った集が現れる。
「しゅ.....う?」
集の顔からは生気がない。
集が出てきたシャッターの中を覗くとそこは、まさに地獄だった。
燃えさかる炎、横たわるエンドレイブ、そのうちの一体はキャンサー化でもしたかのように結晶化
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