09.想定外
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ら連絡してちょうだい、すぐに駆けつけるから」
「わかった」
アジトを出てポイントイエロー1へ向かう。
辺りはもう暗くなっている。
空には雨雲が立ち込め、今にも雨が降りそうだ。
.......何か嫌なことが起こりそうな予感がする。
ポイントイエロー1に向かう最中.....嫌な予感は的中してしまうことになった。
ポイントイエロー1に近づくにつれて右腕がうずき出す。
それと同時に大島の時のように羽虫がざわめき出す。
「うっ.....なんなんだ.....この感覚」
ざわめく羽虫の音の中に誰かの声がする。
『.......ボ.......そ...』
その声は徐々に大きくなっていく。
『.....あ....ボ......そボ.....』
大きくなる声とともに機械のエンジン音のような音がする。
「何なんだ、この声は!!?」
俺がこの感覚に耐えきれなくなって地面に膝をつけた瞬間にさっきまで聞こえていた声とエンジン音がハッキリと聞こえだす。
『あソボ!!!』
その声と音は俺の後ろから聞こえだす。
俺はざわめく羽虫の痛みをこらえ、直感的に聖骸布のヴォイドを取り出し自らの体に纏う。
聖骸布を纏うと同時に俺の体は吹き飛ばされていく。
聖骸布を纏っても体に痛みが走る。
「な、なんだ!!」
向こうの方で砂煙がたっている。
その中に見覚えのあるシルエットと砂煙の中に赤い光が浮かび上がる。
「あれは.....綾瀬のシュタイナー?」
砂煙が晴れて姿を現したのは、綾瀬のシュタイナー.....ではなく形は全く一緒だが色が黒色のシュタイナーだ。
『アソぼ.....アそボうよ!!』
黒色のシュタイナーは俺の方に向かってくる。
俺はヴォイドを聖骸布から処刑剣へと入れ替える。
処刑剣から斬撃を放つ。
だが、黒色のシュタイナーの動きが速すぎて斬撃が捉えることが出来ない。
「何だよ、あの速さ!」
黒色のシュタイナーの速さは綾瀬シュタイナー以上に速く反応速度は人間とは思えないくらいに速い。
クッソ!!どうすれば!?
今の俺が知る限りこいつを倒せそうなヴォイドがない。
処刑剣.....斬撃が当たらない。
赤子のオルガン.....地面を喰らおうにも反応速度が速すぎてバランスを崩さない。
聖骸布......自分を守ることしか出来ない。
戦輪.......これも相手の反応速度が速すぎて当たるかどうか。
あいつを止めるには新たなヴォイドに頼るしかない。
俺の右腕の中にいくつのヴォイドが入ってるかわからない。下手したら今までのヴォイドが全てかもしれない。
.......でも、可能性に賭けるしかあいつを倒す方法はない。
「.
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