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茨の王冠を抱く偽りの王
08.ざわめく羽虫
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にいる全てを虜にするほど美しい。
いのりに見惚れていると後ろから声がした。

「ねぇ、集」

「ねぇ、王様」

「私たちも泳ごうよ」

「行こ、王様!」

後ろには、白色の水着を着ている祭と水色の水着を着ているシオンがいた。

俺はシオンに連れられて、集は祭び連れられて海へと向かう。
左腕にあたる柔らかな感触が......#%$んだgftsj

その後、ビーチバレーなどをして時間を潰した。



その後、集についていき集の父さんのお墓へとシオンとともに向かった。
父の墓に花束を置いたところでガイが現れる。

「桜満クロス博士か」

「知ってるの?」

「旧天王洲大学の教授だ。アポカリプスウイルスの第一人者でもある」

「そうだったんだ」

「なぜお前が知らない」

「家では、そういう話しないから、ハルカの先生だったってことは知ってるけど....」

「ハルカ.....?」

「うちの母親だけど......とにかく父さんのことはあまり覚えてないんだ。十年前に死んじゃったから」

「.......ロストクリスマス」

「あの日から何もかもが変わってしまった」

集が話を変える。

「ところでどうしてここに来たの?お墓参りじゃないよね?」

あぁ、っと言って歩き出す。

あれだ、っと言って赤い鳥居の神社を指差す。

「神社?」

「だな?」

こいつで見てみろ。

そう言って、ガイは俺と集に一眼の双眼鏡を渡す。
それで鳥居を見ると、これは双眼鏡ではなくセンサーが見える双眼鏡だった。

鳥居には無数のセンサーの光が張り巡らされている。

王様見せて、俺は双眼鏡をシオンに渡すと、ワっ!すごい厳重だね、とすこし驚いたようにいう。

「ガイ、あれって」

「あぁ、GHQの秘密施設だ。あそこに求めるものがある」

「求めるもの?」

「......."始まりの石"」

その瞬間、頭痛が.....まるで頭の中で羽虫が、ざわめくように。
ヒドイ痛みだ。立っているのがやっとなくらいだ。
羽虫のざわめきがひどくなっていく。
そのまま、俺は気を失った。



「ーーヴォイドは七歳以下の子供からしかだせない」

視界が眩む、だが俺の目の前に白衣のメガネをかけた学者のような人がいる。
どことなく集に似ている。

「レディーの歳を聞くなんてデリカシーにかけるぅ」

水色の髪のショートの女の子がいる。

「それ以外の人間はそもそもヴォイドを持っていないはずなんだ」

これは何なんだ!?
夢!?そもそも、ヴォイドが七歳以下からしか取り出せない訳がない。

「ーー.....どの.....壊...所...者の...
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