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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十九話 シャドウミラー
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、マサキ」
ムハマドがマサキに声をかけてきた。
「何だよ」
「コーヒーの一杯を飲む時間はある。それに」
「それに?」
「敵は戦っていれば減っていく」
そう言ってマサキを宥めるのであった。
「戦いも楽しめばどうということはないしな」
「それ言うとあのウィンデルと変わらねえだろ」
「俺もそう思う。しかしだ」
アハマドはここでまたマサキに言う。
「どうやら俺はそこまではいかないようだ。俺は戦いは好きだが関係のない者を巻き込むつもりはない」
「そうだな。あんたはそういう奴だ」
マサキもアハマドのそうした性格はわかっていた。だから共にいるのだ。
「粛清といったものにも興味はないしな」
「じゃあこのまま俺達と一緒にいるんだな」
「それには変わりはない」
また言う。
「だから安心することだ」
「わかったぜ。じゃあコーヒーでも飲むか」
「うむ」
彼等は戦いの前の一時に入るのであった。しかしその中においても。ラミアとアクセルは不穏な会話を二人だけで続けていたのであった。
「今ではないようだな」
「そうだな」
アクセルはラミアの言葉に頷いていた。二人はクロガネの中の格納庫の隅で話をしている。誰にも気付かれないようにして。
「とりあえずのところはな」
「動くのは先か」
ラミアは言う。
「私達が本格的に動くのは」
「そうだ。エキドナから司令があった」
「それでは問題はないな」
「俺達の動き自体にはな。しかし」
アクセルの顔が微妙に歪んだ。
「どうした?」
「ロンド=ベルのことだ」
彼が言うのはそこであった。
「彼等は思ったよりも遥かに強力だ」
「確かに」
ラミアもアクセルのその言葉に頷く。
「それはあるな」
「データ以上のものがある」
アクセルはこうも言う。
「この戦闘力は。これは一体」
「何が原因なのだろう」
ラミアもそれについて考える。
「ここまでの強さは」
「熟練度や才能だけではない」
アクセルもそれがわかってきていた。
「それ等を総合した能力だけでもない」
「そうだ。では一体」
「それを見極める必要もあるかも知れない」
「ここまでの力を持つ原因の一つをか」
「その通りだ。果たして見極められるか」
その顔を微妙に顰めさせての言葉であった。
「これから」
「調べるしかない」
ラミアは感情を込めずに述べた。
「そして見極めるしかないのだ、我々は」
「道具としてか」
「そうだ、道具だ」
アクセルの顔がまるで剣の様に鋭くなった。
「俺達は道具に過ぎない。それを忘れるな」
「無論」
そしてラミアもそれに頷くのだった。
「ならば道具として今は」
「使われる時を待っていよう。次にな」
「わかった」
そう話をしてその場を後にする。シャドウミラーの存在とその目的
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