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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十八話 剣神現わる
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                 第二十八話 剣神現わる
闇の中で。彼等は話していた。
そこが何処かはわからない。しかし彼等は確かにそこにいる。そうして話をしているのであった。
「次はあの男ですか」
「そうだ」
男の声が女の声の問いに答えていた。
「今度はな。それでいいな」
「それで宜しいかと」
女は男の言葉に応えた。反論はないようであった。
「これで三人ですね」
「その後で行くようにな」
男は女に対しても言った。
「御前もな」
「わかりました。では用意をしておきます」
「こちらの世界はあちらの世界よりも遥かに不安定なようだな」
男は今度はこう呟いた。
「それもかなりな」
「そのようです。あの二人ですが」
「どうだ、様子が」
「少し異常が見られます」
「異常だと」
男の声が怪訝なものになった。
「何があったのだ?」
「言語系統に異変が感じられます」
「言語にか」
「どうやら。こちらの世界に来た時のショックのようですが」
「ふむ」
男はそれを聞いて考える声になった。思索に入ったのがそれでわかる。
「そうか。他には異常はあるか」
「いえ」
女はそれは否定した。
「それはありません」
「そうか、ならいい」
男はそれを聞いてまずは安心したようであった。
「戦闘と情報収集に異常がないのならな」
「はい。それでは」
「予定通り行動しろと伝えよ」
男はまた命じてきた。
「もう一人にもな。わかったな」
「わかりました。それでは」
「ではそろそろ本格的にはじめる」
男はまた言った。
「わかったな」
「はい」
彼等は何処かでそう話をしていた。話はそれで終わったが動きはそうではなかった。闇の中で蠢動がはじまっていたのである。誰も知らないところで。
ロンド=ベルは何とかルナツーの戦いを凌いだ。それで一休みしていた。
「何とかなったって感じだよな」
「ああ」
シーブックがジュドーの言葉に頷く。
「皆無事だったしな。しかし」
「危ないところだったのは確かだよな」
ディアッカが言う。彼等はまた酒に食べ物で盛り上がっていた。やはりディアッカの作った料理もかなりある。
「ルナツー方面が駄目になるとかなりやばいのはわかっていたしな」
「全くだ。しかし」
ハイネがここで眉を顰めさせる。
「あの連中が何故それを知っていた?」
「偶然じゃないのは確かね」
エルがその言葉に応えて言う。顔が真剣だった。
「それだけはわかるわ」
「あれか?やっぱり」
キャオも怪訝な顔で言う。
「内通者か」
「だったらあれか?やっぱりよ」
ビーチャもまた皆と同じことを考えていた。
「あの二人か」
「可能性はかなり高いんじゃね?」
タップもそう読んでいた。
「怪しいっていえば怪しいしよ」

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