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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十八話 剣神現わる
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言う。
「だからここはあえて動かない、いいね」
「わかりました。ですが」
ここでロゼの目が鋭くなる。
「どちらかが我々に攻撃を仕掛けて来た場合」
「その場合は容赦する必要はないよ」
マーグもこうロゼに答える。
「反撃を浴びせる。いいね」
「わかりました」
そうマーグに答える。彼等は様子を見ているだけであった。ロンド=ベルと謎の敵との戦いを。
両軍の戦いはもうはじまっていた。謎の敵は地球には降下せずにロンド=ベルに全軍を挙げて向かって来たのであった。
「地球には降下しないのか」
「ということは」
彼等はそれを見て考える。
「ここに来ていたのは奴等の戦術か?」
「だとすれば」
指揮官がいる、そう考えた。しかし指揮官は見当たらなかった。少なくともそれらしき存在は今の敵の中には誰一人として見当たらなかった。
「おかしいわね」
タリアがこのことに眉を顰めさせる。
「指揮官がいないとこういうことは出来ないのだけれど」
「そうですね」
それはアーサーもわかる。彼もその顔をいぶかしめさせていた。
「どういうことでしょうか、これは」
「隠れているのかしら」
タリアは次にこう考えた。
「何処か近くに」
「じゃあ伏兵が!?」
「可能性はあるわね」
タリアとて艦長を務めこの戦いにおいても数多くの修羅場を潜り抜けている。だからこうした時に働く勘はかなりのものであるのだ。
「問題は何処からだけれど」
「そうですね。一応各方向に警戒をしておきましょう」
「ええ、じゃあまずは」
「皆いいかしら」
タリアは総員に告げる。
「伏兵が隠れている可能性もあるわ。気をつけてね」
「了解」
「まあそうかもな」
彼等はそれを聞いて頷く。
「そういうことだから。メイリン」
「はい」
総員に告げたうえでメイリンにも声をかける。
「ミネルバもレーダーを効かしてね」
「わかりました。ミノフスキー粒子もありませんし」
「どういうわけかしらね」
ここでタリアはふと気付いた。
「ミノフスキー粒子を散布しないなんて。モビルスーツだって持っているのに」
「これも罠でしょうか」
「そう考えるのが妥当ね」
ここでは勘ではなく読みを働かせた。それでアーサーに言う。
「さもないとおかしいわ」
「そうですね。じゃあやっぱり何かありますか」
「絶対にね。それに」
敵が近付いて来ている。丁度ミネルバの射程内にまで。
「来ているわよ」
「タンホイザー、いけます」
アーサーが告げてきた。
「どうされますか?」
「決まっているわ」
艦橋に座り前を見据えて答える。
「攻撃目標敵一個小隊」
「了解、あの小隊ですね」
「そうよ。艦の前方にいるマシンを退避させて」
「了解、これよりミネルバはタンホイザーを発射する」
メイリン
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