暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十八話 剣神現わる
[5/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
更迭を要求しています」
「アズラエル、御前まで!」
カガリはさらに激昂しだした。
「普段は浪漫だ何だと言っておきながら!」
「幾ら何でもあれはないです」
しかしアズラエルはまだ言う。
「無茶にも限度があります」
「あのプロデューサーと脚本家は許せん!」
カガリは右手の酒を飲んでまた叫ぶ。
「腕の二三本はへし折ってやる!」
「それは出来ないわね」
レイがポツリと今のカガリの言葉に呟く。
「腕は二本しかないから」
「あのライダーはそのまま続けるべきだった!」
「馬鹿言え」
しかしそれにシンが反論する。当然彼も顔を真っ赤にして酔っている。
「あんなのが認められるか。それにあの脚本家の何処が悪い」
「全部だ!」
カガリはそうシンに反論する。
「何もかもがだ!私はあの脚本家の態度が嫌いなんだ!」
「いいんだよ!それが面白いんだから!」
シンもシンで言う。
「何処かの夫婦よりずっとましだろ、それに」
「あれは論外だ」
何故かそれには同意するカガリであった。
「あんなのは作品じゃない」
「わかったな、そういうことだ」
「ああ、わかった」
「そもそもあれはライダーか?」
シンの言葉は言ってはならないものだった。
「鬼だろ、バイクも最初出なかったし」
「そうなんだよなあ、あれって」
デュオもそれに頷く。
「車も運転しねえしな」
「バイクに乗ってこそライダーだ」
トロワの意見はこうであった。
「バイクに乗らないのはライダーではないだろう」
「最低限のルールがある」
ヒイロも言う。
「それを忘れたならば完全にそれではなくなる」
「発想はよかった」
ウーヒェイはそれは認める。
「だがプロデューサーの暴走を止められなかったのは痛かったな」
「仕方ないですけれどね」
カトルの言葉は達観もあった。
「あの人だけはね。酔ったカガリさんより危険ですから」
「私はあの域なのか」
「自覚しろ、自覚」
シンがカガリを横目で見て言う。
「だから猿山の大将になるんだ」
「言うにこと欠いて今度は猿か」
「猿が去る」
イズミの駄洒落も来た。
「お後が宜しいようで」
「・・・・・・今のは流石にな」
シンも言う言葉がない。
「凍ったどころじゃないな」
「とにかくさ」
トウマが怯んだ間に二人の仲裁に入った。
「楽しくやろうぜ。あれだって後期は後期なりによかったじゃねえか」
「まあな」
カガリもそれを認めるだけの度量はあった。
「確かによかった。あの脚本家も実のところはいい」
「だろ?何だかんだいってわかってるじゃないか」
「しかしだ」
それでもシンに対して言う。
「もう一人の女性脚本家の方が好きだ、私はな」
「ああ、それはな」
そしてシンもそれに同意する。
「あの人はいいな」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ