暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十七話 内通者の疑惑
[5/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か」
「無論だ」
リーの言葉と声が険しくなる。
「若し貴様だったらと思っていたのだがな」
「おっかないな、おい」
「おっかないとかそういう問題ではない」
リーは真顔であった。
「ましてや今度は。明らかにおかしい」
「おかしいっすか」
「考えてみろ」
リーはまたタスクに言う。
「ルナツーの異常は我々だけの極秘情報だ」
「そうですよね」
「それがどうしてよりによって彼等が知っている」
リーが言うのはそこであった。
「バルマーやゲストが察知したのならともかくな」
「そうです。だからこそ今回は腑に落ちない点があります」
レオナもそこを指摘する。
「何故彼等がここに来たのか。やはりおかしいです」
「内通者がいる」
リーは断言した。
「間違いなくな」
「だとしたら誰なんだ?」
タスクは首を傾げさせる。
「誰も怪しい奴なんていねえぞ」
「本気でそう思っているのか?貴様は」
リーはあえてタスクに問う。
「だとしたら貴様は救いようのない馬鹿だが」
「なっ、俺が馬鹿だって!?」
「そんなことでいちいち言うな」
「あっ、中尉」
カチーナに救いを見たがそれは違っていた。
「本当のことだろうが」
「そりゃないっすよ」
今度は愕然とした。
「俺が馬鹿だって、そんな」
「じゃあわかるのだな」
リーがまた言う。
「すぐにわかると思うが」
「そうですね」
しかもレオナはわかっていた。
「この場合は」
「だから俺じゃないっすよ」
「貴様でないのはとっくの昔にわかっている」
リーは怒ってタスクに言い返す。
「貴様みたいなスパイがいてたまるものか」
「そうっすよねえ。スパイか」
「あたしでも誰が怪しいかわかるぞ」
「中尉まで」
「手前だけだ、わかってねえのは」
こうまで言う。
「あとは甲児か勝平とかだけだ」
「何かそれって」
タスクはその顔触れを聞いて顔を暗くさせる。
「あれな奴等ばっかりじゃないっすか」
「だからだよ、さっきの中佐の言葉は本当なんだよ」
「トホホ・・・・・・」
「わかったらさっさと行け」
出撃するように言う。
「いいな、最前線だからな」
「わかってますよ、俺達は常に最前線」
「そうだ」
これは変わらない。ロンド=ベルにいる限り。
「思う存分やってやりますよ」
「一つ言っておく」
ここでリーが彼に言ってきた。
「何ですか?」
「妖しい者は二人だ」
「二人ですか」
「その二人が妙な動きをすれば」
「ええ」
「迷うことなく撃墜しろ、いいな」
やはりここでも険しい顔で言うのだった。
「わかったな」
「仲間をですか」
「スパイは仲間ではない」
リーの言葉が正論であった。
「容赦するな、いいな」
「わかりました」
「タスクが無理なら私が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ