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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十七話 内通者の疑惑
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いな」
ラミアは二人の会話についてこう述べた。
「仲間だと。寂しいだと」
「確かにな」
それにアクセルも頷く。
「あれが人間の感情だというのか」
「人間には心があると聞いていたが」
ラミアはまるで自分が人間でないかのように言う。
「あの二人の感情もまた理解不能だ」
「俺達はただの道具だ」
アクセルもラミアと同じであった。
「それ以外の何者でもないというのにな」
「そうだ。それでどうして」
彼女はまた言う。
「ああした感情を持つのだ」
「道具だとは思っていないのだろう」
アクセルは表情を変えずこう述べた。
「だからだ。仲間を探すなどと言えるのだ」
「仲間か」
ラミアは表情を変えずに呟く。
「道具の集まりでしかない存在をそう呼ぶのだな」
「こちらの世界でもそうした存在が主流のようだ」
「わからないな。それで世界がどうなるかとでも思っているのか」
「思っているのだろう。理解はできないが」
「ふむ。そうか」
「それよりラミア」
アクセルはここでラミアに対して言う。
「わかっているな」
「当然だ。今が好機だ」
そう言うとアンジュルグの中の極秘通信を開いた。
「こちらW17」
そう名乗った。
「報告したいことがある」
「今後の作戦についてか」
「そうだ。ゼダンの場所はわかるな」
「うむ」
声はラミアの言葉に応えてきた。
「今はルナツー方面の攻撃システムが稼動しない。攻めるならそこからだ」
「わかった。ではすぐにそちらに兵を向けよう」
「頼む。それではな」
「うむ」
こうして通信は終わった。ラミアは通信を切ってからアクセルに顔を向けてまた言った。
「これでいいな」
「そうだ。これでロンド=ベルも敗れるか」
「今の我々の戦力ならば大丈夫だ」
ラミアはそうアクセルに告げる。
「ここから攻めればな」
「よし。では俺達の任務も終わりだ」
アクセルはラミアの言葉に頷いて述べた。
「ロンド=ベルが滅べばな」
「しかしだ」
ここでラミアはまた言う。
「どうした?今度は」
「果たして上手くいくかどうかだな」
彼女が危惧しているのはそこであった。
「どうも気になる」
「上手くいくと今言ったのは御前だが」
「それはそうだが」
だがそれでも気になるというラミアであった。
「どうもな。気になる」
「彼等の力がか」
「それだけではない」
ラミアはまた言う。
「何かあるような気がするのだ」
「何かがか」
「彼等にはな」
ラミアはそう言いながら共にいる仲間達を見るのだった。一応そうなっている者達を。
「力以上のものがあるような気がする」
「そうなのか」
「ああ、私の考え過ぎであればいいが」
「ウェンデル=マウザー博士は言っていた」
アクセルは突如謎の名を出してき
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