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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十七話 内通者の疑惑
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れた。
「とりあえず今は静かだよな」
「そうね」
ゼオラがアラドの言葉に頷く。彼等もその哨戒に回されているのだ。
「今のところはね」
「それにしても何かあれだよな」
「あれって?」
「いや、メール=シュトローム作戦の時だけれどさ」
アラドはかつてここでティターンズと戦ったことについて言いはじめた。
「あの時はここでも戦ったなあって。それで今度はここを守っているんだからな」
「何がどうなるかわからないわよね」
ゼオラもそうアラドの言葉を受けた。
「あの時はまさかゼダンを拠点にするなんて思わなかったわ」
「ああ。けれど今はな」
「私達の家みたいになってるわよね」
「使い勝手もいいしな」
アラドはこう言って笑った。
「設備が揃ってていいものだぜ」
「そうよね。流石はティターンズの拠点だっただけはあるわ」
ゼオラも彼の言葉に頷く。
「ここが私達の手にあるのがやっぱり大きいわね」
「逆に言えばここが陥落したらどうなるんだ?」
「そんなの決まってるじゃない」
ゼオラの口調は何を今更といったものであった。
「人類にとってかなりのピンチよ。こことアクシズ、ソロモンは何があっても渡せないんだから」
「宇宙の防衛拠点か」
「ええ。私達の今の任務は宇宙の防衛」
その為に彼等はゼダンにいるのである。ゼオラはそれがよくわかっていた。
「その為にこのゼダンは必要不可欠なのよ」
「基地がなければ戦えないもんな」
「そういうこと。けれどゼダンも今は随分無理してるわよね」
「皆あまり寝てないしな」
アラドもそれはよくわかっていた。
「何気に疲れもたまってるし。大丈夫かね」
「大丈夫じゃないからルナツーがこうなったのよ」
ゼオラの言葉は少し身も蓋もないものであった。
「そうでしょ、結局は」
「まあそうだけれど」
「わかったら真面目にやるのよ」
「ちぇっ、お姉さんみたいだな」
「それも当たり前じゃない」
ゼオラの口調が少し渋いものになった。
「だってスクールの時から一緒で。その時だって」
「はいはい、わかってるよ」
そこから先は言われたくなかった。
「そこから先はさ。何かオウカ姉さんもラトゥーニも入ったし」
「スクール出身者も私達だけじゃなくなったわね」
「それは正直嬉しいさ」
アラドの顔が明るいものになった。
「ずっと俺達二人だけだったんだしな」
「そうね」
ゼオラの顔も明るくなっていた。
「やっぱり皆がいるのって嬉しいわよね」
「ああ、何か他の皆もまだまだいそうだしな」
「わかってるわよね」
ここでゼオラはアラドに告げる。
「この戦争が終わったら皆をね」
「ああ、探そうぜ」
「ええ」
二人はそんな話をしていた。それをラミアとアクセルが離れた場所から聞いていた。
「理解できな
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