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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十六話 ラミアの謎
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が退かないのならそれしかなかった。
「このまま敵を待つ」
「はい」
それは変わらない。ソロモン近辺に布陣したままだ。
その状態で敵を迎え撃つ。敵は相変わらず突っ込むだけで何の芸もなかった。少なくともそれはロンド=ベルの相手にはなっていなかった。
戦いは遂に最後の一機まで撃墜して終わった。それ自体は何もなかった。
「しかしだ」
リーは戦いが終わってから艦橋で言う。
「やはりおかしかったな」
「また随分と歌がリ深い男だな」
「それならそれで結構だ」
そうブレスフィールドに返す。
「何かあってからでは遅いからな」
「だが備えはするのだろう?」
「当然だ」
またブレスフィールドに答える。
「いざとなれば。実力を行使する」
「何もなければどうするのだ?」
「その時はその時だ」
それはないだろうというのがリーの読みである。
「もっともそれはないだろうがな」
「そうか」
「やはり気になる」
リーはまた言う。
「あらたに出た今回の敵、そして二人のあの動き」
「話としては繋がるわよね」
「そうえ」
アカネの言葉にシホミが頷く。
「しっかりとね」
「けれども今は何も証拠が」
「証拠は何時か必ず出る」
リーはそれもまた確信していた。
「その時を待つだけだ」
「何か随分物騒になってきましたね」
ホリスはこれまでの話で肩をすくめさせる。
「どうにもこうにも」
「それでおっさん」
カズマがモニターに出てリーに問う。
「私はおっさんなどではない」
それに対するリーの返答はこうであった。
「まだ二十代だ」
「そうだったのかよ」
「そうだ。それで何だ?」
不機嫌な顔でカズマに問う。
「いや、あの二人のことだけれどさ」
「若しスパイか何かだったらどうされるんですか?」
ミヒロもそこを聞くのであった。
「やっぱり。あれですか」
「当然だ」
リーの口調は何を今更といった感じであった。
「それならば容赦はしない」
「そうですか、やっぱり」
「何を悲しむ必要がある」
リーはミヒロの今の顔を見て言う。
「スパイならば放置はできん。それだけではないか」
「それはそうですけれど」
「ならそれだけだ。もっとも確証はまだないがな」
「最初から疑ってかかってるんだな」
「疑っているのではない」
またカズマに言い返す。
「確信している。証拠がないだけでな」
「そうなのかよ。相変わらずだな、あんたは」
「何とでも言うがいい。今は非常時だ」
戦争中でしかもまた新たな敵が出た。これは一理あった。
「本来ならが疑いがかけられた時点で終わりだ。それを覚えておけ」
「ふん、わかったさ」
納得しなかったがそう言い返すカズマだった。
「じゃあな。今からハガネに戻るぜ」
「貴官にも言っておく」

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