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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十五話 マーグ再襲来
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「あの男、何故私を兄と呼ぶ」
「それは」
ロゼには言えなかった。それがどうしてなのか知っているからこそ。だからこそ言うことができなかったのだ。
「知っているのかい?ロゼ」
「い、いえ」
慌ててそれを否定する。
「私にもそれがどうしてなのかは」
「そうなのか。しかしあの男」
マーグはロゼの言葉を受けながらもまた呟く。
「かなりの力を持っているね」
「それは確かに」
これにはロゼも隠すことなく頷くことができた。
「司令に匹敵する程の」
「むしろ私より上かも知れない」
マーグはこうまで言う。
「あれだけの力の持ち主が地球にいるとは」
「地球人は何分にも異質な存在ですので」
やはりタケルのことをここでも隠す。
「そうした者もいるでしょう」
「そうなのか。しかしそんな男が相手だからこそ」
「司令御自らですか」
「私でなければおそらく無理だ」
これがマーグの考えであった。
「だからこそだ」
「ですが司令」
ロゼはそんなマーグに対して言う。焦った調子で。
「御一人では」
「では君も行くつもりなのか」
「無論です」
それは最初から決めていた。そのつもりであった。
「司令御一人では行かせません」
「済まない、ロゼ」
「いえ」
ここで顔が赤くなる。だがそれでも言うのだった。
「それが私の務めですから」
「副官としてかい?」
「は、はい」
ここでも心を隠す。だが今心を隠す理由はそれまでとは違っていた。
「その通りです」
「そうか。なら頼むよ」
「わかりました。それでは」
心を隠したままマーグに応える。
「ゼダンへ」
「うん、行こう」
こうしてネビーイームからゼダンに兵を出した。ロンド=ベルもすぐに出撃してゼダンの手前で両軍は対峙するのであった。
「やいやいやい!」
ジャーダが彼等に対して叫ぶ。
「また来やがったっていうのかよ!」
「何度やられても懲りないわけね」
ガーネットも言う。
「それだけは見事ね」
「何とでも言うがいい」
ロゼはその彼等に言葉を返す。彼女とマーグはヘルモーズに乗っている。
「このヘルモーズを持って来た理由はわかる筈だ」
「つまり本気だっていうのかよ」
タスクはそれを聞いて顔を青くさせる。
「奴等、まさか」
「まさかも何も本気でなかったら何だというの?」
その彼にレオナがクールに告げる。
「戦争なのよ、これは」
「いや、それでも本気の中の本気ってわけで」
「だったらそれで上等じゃねえか」
カチーナは既に戦闘意欲を表に出してきていた。
「一匹残らずギッタンギッタンにしてやるぜ」
「言葉は悪いがその通りだ」
カイがカチーナのその言葉に頷く。
「攻めて来たのなら返り討ちにするまでだ」
「じゃあ決まりね」
オウカは落ち着いた声で言
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