第二十二話 生きていた男
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第二十二話 生きていた男
ロンド=ベルはそのままアクシズで補給と整備を受ける。そうしてそれが終わってからゼダンに戻る予定だった。
それはすぐに終わりゼダンに戻る。出発してすぐであった。
「レーダーに反応です」
ミドリが告げた。
「前方に。数は一千」
「何だ?ムゲかよ」
サンシローはすぐにそう考えた。
「また随分早いな」
「そうですね」
サンシローの今の言葉にブンタが頷く。
「前にあれだけの損害を出しているというのに」
「それだけの力があるということか」
リーはそう考えた。
「奴等には。あれだけの敗北でもすぐに軍事行動を移せる」
「しかしよ、今回は随分数が少ないじゃねえか」
ヤマガタケはそこをかなり楽観視していた。
「楽勝だぜ、それってよ」
「いや、それはわからないぞ」
それにピートが異議を呈する。
「策があるかも知れない」
「そうだな。何があるかわからない」
サコンもピートと同じことを警戒していた。
「何があってもいいようにしておくか」
「では諸君、まずは出撃だ」
大文字は出撃命令を下した。
「いいな」
「了解っ」
「じゃあすぐに」
まずは全員出撃した。もう目の前にはムゲの軍勢が展開していた。
「何だよ、やっぱりムゲ軍かよ」
今度は忍が言った。
「へっ、予想通りだな」
「予想通りか」
向こうから声がした。
「地球人達よ」
「手前は誰だ?」
「ギルドローム」
彼はそう名乗ってきた。
「それが私の名だ」
「ギルドロームか。その手前が何の用だ?」
「言うまでもないと思うが」
ギルドロームはそう言葉を返してきた。
「違うか」
「俺達を倒すっていうんだな」
「そうだ」
はっきりと言い切ってきた。
「そのつもりだ。では覚悟はいいな」
「生憎だがやられるつもりはないんだよ」
忍は持ち前の闘争心を早速剥き出しにさせていた。
「来い、やってやるぜ!」
「ふむ、ではやってみせよう」
ギルドロームはここで何かを仕掛けてきた。すると。
「ムッ!?」
「ウウッ!?」
ロンド=ベルのうちの何人かに異変が起こった。甲児に勝平、カチーナといった感情的な面々に異変が起こったのである。
「どうした、おい」
宇宙太が勝平に声をかける。
「何があった!?」
「うう・・・・・・」
だが勝平は答えない。それどころかザンボットを勝手に分離させて宇宙太と恵子に攻撃を仕掛けてきたのだった。
「ちょっと勝平!」
恵子が慌てて彼に声をかける。
「何考えてるのよ。ちょっと!」
「甲児君、どうしたんだ!」
「一体何を!」
甲児もそれは同じだった。鉄也と大介に攻撃を仕掛けていたのであった。
「うるせえ!覚悟しやがれムゲ=ゾルバトス帝国!」
甲児はそう
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