暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十一話 物量戦
[10/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
詳しいようですな」
キサカもそれに気付いた。
「ダンクーガと藤原中尉まで知っているとは」
「そうです。どうやら軍人で」
アズラエルはそこも考える。彼の鋭い洞察力を使ってきていた。
「僕達のことにも詳しいようですね」
「だとすれば一体」
トダカはそこを警戒しだした。
「何者なのでしょうか、その軍人は」
「ダブルスパイ!?」
ユウナはそれを疑いはじめた。
「それが僕達のことを」
「考えられるケースではありますが」
アズラエルはユウナにそう答える。
「しかし。彼等はこの前にこの地球圏に来たばかりです」
「はい」
「しかも影も形もなく。ダブルスパイがいるにしろあまりにも巧妙ではないですか?」
「そういえばそうですね」
ユウナはすぐにそう考えをあらためるのだった。
「既に内部に内通者を作っているのならその噂でも僕達の耳に入らない筈はないですし」
「オーブの情報網でもそんな話はないですよね」
「はい」
その質問に正直に述べる。
「全くです。そちらもですか」
「あの様な存在がいるということ自体がです」
アズラエルもここでは一切隠さず述べるのだった。
「はじめて見ました。正直驚いています」
「それではやはり」
「はい、連邦軍にも政府にも内通者はいないですね」
「そうですか。それでは」
「向こうにいますね」
次に考えたのはそれであった。
「ムゲ帝国の中に。確実にいます」
「それも我々の戦術を熟知しているようで」
キサカはムゲ軍の動きを見ながら述べた。
「しかもこれは」
「どうやら」
トダカも言う。
「敵として知っているようですな」
「そういえば」
ユウナも二人の言葉ではっとした。
「そんな動きだね。僕達の動きを読んでいるから」
「基本は物量戦ですがこれは」
アズラエルも敵の動きを見ていた。そこから得られる結論は。
「まさかとは思いますが」
「そうですね」
ユウナも彼と同じ見方をしていた。
「このやり方は」
「死んだ筈ですが」
彼等は敵の動きからある男の気配を感じていた。それは彼等だけでなくハガネの艦橋にいるリーもであった。
彼は顔を顰めさせていた。そうして指揮にあたっていた。
「おかしいぞ」
「どうかしましたか?」
「こんな筈がない」
彼はこうシホミに述べた。
「あの男は死んだ筈だ」
「あの男!?」
アカネはあの男と聞いて眉を曇らせた。
「艦長、何が言いたいんだい?」
「わからないか。いや」
ここで彼は言い替えたのだった。
「当然か。御前達はあの男を知らないのだったな」
「何が何だかわからないんだけれどさ」
アカネはまたリーに言う。
「何が言いたいのよ、結局は」
「あの男とはな」
リーは顔を顰めさせたままその問いに答えようとする。しかしそこで。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ