第二十一話 物量戦
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」
「ふん、まあいい」
リーは腑に落ちないがとりあえずは気にしないことにした。
「今は出撃準備の方が先だからな。全軍出撃だ」
すぐに方針が決定された。
「それでいいな」
「はい」
「しかしよく考えたらあれだな」
ここでテツヤが言う。
「ここの守備隊がいなかったら俺達はいつも全力出撃できないな」
「その通りだ」
ダイテツが彼のその言葉に頷いた。
「守備隊に感謝しなければならない」
「はい」
テツヤは彼のその言葉に頷いた。
「その通りです」
「それでは彼等に感謝して出るとしよう」
ダイテツがまた言う。
「よいな、諸君」
「はっ」
こうしてロンド=ベルはアクシズに向かった。アクシズに到着するともう戦闘がはじまっていた。連邦軍がムゲの大軍の前にいた。
「おいおい、すげえ数だな」
ビーチャがその大軍を見て声をあげる。
「三倍ってもんじゃねえんじゃねえのか?」
「五倍かな」
モンドがそれに応えて言う。
「それ位はいるよね」
「奴等、また随分と数持ってるんだね」
エルはそれに気付いて顔を顰めさせた。
「厄介な奴等だね、これは」
「数だけなら何ともないけれど」
ルーはここであることを危惧していた。
「何か。おかしくない?」
「おかしい?」
「ええ、見て」
そうイーノに応える。
「動きが。やけにアクシズの陣形に詳しくない?」
「そういえば」
「そうだな」
イーノだけでなくジュドーも気付いた。
「アクシズのミサイルとか砲台とかの射程に入らずにな。それで戦ってるよな」
「むっ」
ブライトも彼等の話を聞いていた。そうして見ればその通りであった。
「確かにな。これは」
「やっぱり向こうがこっちのこと知ってるってことかな」
「間違いないな」
プルツーがプルに答えた。
「これはな」
「だったら一体誰が」
「そこまでは誰もわかりゃしねえよ」
ジュドーがそうプルに突っ込みを入れた。彼等はもう出撃している。
「今のところはな」
「そうなんですよね、困ったことね」
エルフィもここで言う。
「まだ何もかも」
「はい。結局残骸からはそうしたことはわかりませんでしたし」
フィリスが残骸について述べてきた。
「ただ。独自の技術で開発されたものであるのは間違いないです」
「そのムゲ独自のだよな」
「はい」
ディアッカに答えた。
「そうです。少なくとも地球のどの勢力の技術でもないです」
「そうなのかよ。じゃあ一体」
「それがわかるのも先みたいですね」
ジャックが言う。
「ですから今のところは」
「倒すしかないか」
「ある意味簡単だな」
ミゲルとイザークの出した結論は単純だがそれだけに明確であった。
「幸い敵は自分達から来てくれている」
「容赦することはない」
「いいか
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