暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十話 謎の帝国
[3/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は変わらない。
「特にあの海賊一家はな」
「おいおい、また随分と言ってくれるな」
ハガネの艦橋のモニターに頬髯をたくわえた精悍な男が現われた。
「中佐さんよ、それはないんじゃないのか?」
「貴殿か」
リーはその彼の顔を見て不機嫌な顔をさらに不機嫌にさせた。
「俺達は海賊じゃない。立派な企業だ」
「それを誰が信じると思う?」
リーは不機嫌さをそのままに彼に言葉を返す。
「アーディガン一家を」
「俺達は道理に合わないことはしてはいない」
「だが違法行為をした」
彼が問題としているのはそこである。
「それを否定することはできない筈だが」
「また随分と厳しい艦長さんだな」
「二年前のことを覚えているか」
「さて」
リーのその質問にはわざととぼける。
「何のことかな。知らないのだが」
「あの時私はアリゾナの副長だった」
リーの昔乗っていた戦艦である。
「その時アリゾナを航行不能にしてくれたな」
「さてな」
それについても知らないふりをする。
「そんなこともあったかな」
「あの時はえらい目に遭ったものだ。それを忘れたことはない」
「人間何でもかんでも覚えていると健康に悪いぞ」
「放っておいてもらおう」
不機嫌さを頂点にさせて言葉を返す。
「だが覚えておけ。貴殿は何時か私が必ず牢屋に送る」
「ほう」
「それも一家全員でだ。わかったな」
「罪状もなしでか」
「それは何時か必ず見つけ出す」
リーも負けてはいない。
「私を甘く見るな。絶対にだ」
「これから一緒に戦うというのにか」
「これが終わってからだ」
完全に喧嘩腰の二人であった。
「楽しみにしておけ」
「そうらしい。次の家が決まったぞ」
その男ブレスフィールド=アーディガンは後ろを振り向いて言った。
「よかったな」
「あら、それは吉報ですね」
長女のシホミがそれを素直に喜ぶ。
「御飯も食べられますし」
「そうだね」
次女のアカネもそれに頷く。
「働かなくてもいいし」
「けれどあれですよ」
ホリス=ホライアンがここで言う。
「前科がつきますよ」
「面白い」
だがブレスフィールドはそんなことで参る男ではなかった。平気な様子であった。
「前科の一つや二つ」
「そうよねえ」
アカネも平気な顔をしていた。
「今更あたし達にそんなもの」
「あらあら、次のお家が決まりましたのね」
「何なら一生いていいな」
ブレスフィールドもまた。とにかく彼等は平気であった。
「どうだ艦長、それで」
「くっ、こいつ等は」
「艦長」
ここで部下が彼に言う。
「何だ?」
「彼等とハガネで艦橋に入りますのでこれ以上の衝突は」
「それも不愉快な話だ」
感情を完全に顔全体に出していた。
「どうしてこんな連中と」
「仕方ありま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ