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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十話 謎の帝国
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サイド5は守られたな」
「そうだな。だが」
ここでアランは何かを感じていた。
「あのムゲ=ゾルバトス帝国だが」
「何かあるのかよ」
忍が彼に問うた。
「この世界と言っていたな」
「そういえばそうだね」
雅人がそれに応える。
「そうだ。どうやら別世界から来たと思っていいようだが」
「それが何かあるのかい?」
沙羅もアランに問うた。
「そのわりには。何故最初にここに来たのか」
アランの疑念はそこであった。
「このサイド5に。本来ここは」
「そうか」
亮は彼の今の言葉で気付いた。
「そうだ。最初に来たならまずは手近な軍事基地を狙う。しかし彼等は」
「一般市民の施設を狙った。そう言いたいのだな」
「そうです」
アランはリーにも答えた。
「それは何故か。どうしてもわかりません」
「少なくとも知識があるようだな」
リーもそれを理解した。
「この地球圏に関して」
「それです。その知識がある理由が気になります」
「事前に調べていた?」
カルヴィナはそう予測を立てた。
「侵略前に」
「それだったら最初に軍事基地を狙わないだろうか」
アランはそうカルヴィナに答える。
「例えば俺達が今いるゼダンのような」
「そうですね」
カルヴィナもその言葉に頷いた。
「言われてみれば」
「だがここに来た。陽動にしても知り過ぎている」
「僕達のことを」
統夜も気付いた。
「誰かがいるかもな」
アランはあらためて考えた。
「内通者か何者かが」
「内通者!?それは有り得ねえだろ」
ジャーダがそれを真っ先に否定した。
「世界が全然違ってしかも今やっと来たばかりなのによ」
「そうよ、それは幾ら何でも」
ガーネットも言う。
「有り得ないわよ、普通は」
「それは確かにそうだ」
アランもそれは認める。常識で考えて。
「しかし。それでも」
「引っ掛かるものはあるか」
「はい」
アランはカイの言葉に頷いた。
「少し。彼等を見てみるのも重要かも知れませんね」
「ふむ、そうだな」
ダイテツがその言葉を認めた。
「ではこれから色々と調べてみることにしよう」
「わかりました、それでは」
テツヤがそれに応えて言う。
「敵の残骸の回収を」
「うむ、頼むぞ」
「了解、では敵機の残骸を回収した後ゼダンに撤収する」
そう決定された。
「それでいいな」
「了解」
皆としてもそれで異存はなかった。
「それでは各自回収しろ。いいな」
「わかりました」
こうしてムゲ軍の残骸が回収されゼダンに戻った。だが結果がわかるのは当分先であった。
ロンド=ベルの面々はまずはゼダンで休息に入った。しかし誰もがアランの考えについてそれぞれ検証していたのだった。
「ムゲというのは異世界だな」
「そうみたいだな」

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