第十九話 シャピロの敗北
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第十九話 シャピロの敗北
一旦はシャピロを退けたロンド=ベル。だが彼等はまたシャピロが来るであろうと予測していたのであった。
ゼダン。彼等はここに戻りまた戦闘準備に取り掛かっていた。その中でアキトが言うのであった。
「もうすぐかな」
「そういうところだろうな」
サブロウタがそのアキトに答える。二人はトレーニングの後で風呂からあがって爽やかにフルーツ牛乳を飲んでくつろいでいるのであった。
「タイミング的にはな」
「バルマーは一旦仕掛けたら続くからね」
「そうだよね」
一緒にいるジュンもその言葉に頷く
「そういう傾向はあるね、確かに」
「まあ、それならそれさ」
サブロウタは腰に手を置いてコーヒー牛乳を一気飲みした。見れば彼等はトランクス一枚で元気に話をしていた。
「その時はまた蹴散らしてやるぜ」
「上手くいくかな」
「上手くいかせるんだよ」
サブロウタは笑ってアキトに言葉を返す。
「いつもみたいにな」
「その通りだ!」
そこにダイゴウジも来た。
「何があろうとも!勝つぞ!」
「旦那もそう言ってることだしな」
サブロウタはダイゴウジのその言葉を自分の意見の根拠にするのであった。
「まっ、お気楽に派手にいこうぜ」
「何かうちはそのノリですね」
ジュンはサブロウタの言葉を聞いて述べた。
「それか熱くか」
「ドモンとかね」
アキトはロンド=ベルにおいてとりわけ熱い男の名前を出した。
「そういう傾向が確かにあるね」
「ドモンは最高だ」
ダイゴウジは何故かドモンを絶賛するのであった。
「ああでなくては!男は!」
「まあそうだけれどさ」
サブロウタはその言葉にはどうにも完全に賛成していないようであった・
「それでもね」
「何だ?何かあるのか?」
「ドモン辺りになると熱過ぎるんだよ」
彼はドモンをこう評するのであった。
「あの燃え方がな」
「そうか?」
「イザークといい旦那といいな。トウジはそうでもないけれどよ」
「皆いい奴だ」
ダイゴウジと彼等の仲はかなりいい。何故か馬が合うのだ。
「違うか?」
「俺もまあナンガとかリュウセイとかは好きだぜ」
サブロウタにもそうした相手がいるのであった。
「特にリュウセイなんてな。旦那並に熱いのにな」
「仲いいよね」
アキトもそこに突っ込みを入れる。
「サブロウタ達って」
「心の友ってやつだな」
サブロウタが言うと何かが違う感じであった。
「やっぱりな」
「そういうものですか」
「そうだ!」
ジュンの言葉にまたダイゴウジが叫ぶ。
「やはりそれは有り難いものだぞ」
「そうは言われましても」
「ねえ」
ジュンもアキトもこれには顔を暗くさせる。
「僕はいませんし」
「俺も」
「まあこれは運って
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